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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 14 広島

19・05・28
波乱含みの6勝2分け5敗同士の戦い

 北海道コンサドーレ札幌は6月1日午後2時からホーム札幌ドームで迷走中のサンフレッチェ広島と対戦する。
 
 前節は札幌がガンバ大阪に0−0の引き分け。広島は5連敗のあと浦和レッズを4−0で沈めた。

 城福浩監督が率いて2年目。昨季は開幕3連勝を飾り、トップの成績でリーグを支配したが、終盤で6連敗して最後は札幌と引き分けて2位をキープした。

 今季は開幕から負け無しの2分け5連勝と、目指すイビチャ・オシム監督の全てを吸収、3−4−2−1のポゼッションサッカーを目指した。しかしFC東京に敗れてから5連敗で、浦和に勝つまで「城福流の悩み」をさらけ出していた。この間、16得点9失点で、札幌と同じ勝ち点20ながら、得失点差で7位と8位。目に付いたのはGKの転換。札幌にも居たことのある林卓人から、19歳の大迫敬介に代わって、失点が少なくなったばかりか、GKからの前線へのフィード、ダイレクトプレーが「正確」になった。以前、林の前線へのフィードに、注目した記事を書いたことを思い出した。これが大迫に乗り移ったようだ。

 これに伴ってFW渡大生、ドウグラス・ヴィエイラ、MF柏好文らの得点力が増した。J1での札幌との対戦成績は6勝2分け4敗。ちなみに昨季は1−0、2−2の勝ち点4。


 【札幌の秘策】あまり相手GKを褒めると、委縮しそうな札幌の選手。相手は若いぞ!。思い切って振り抜こう。さらに中盤の柴崎晃誠、森島司、ハイネルらに注意。

 ペトロビッチ監督の采配はあまり変わらないが、トップにジェイが戻ってきたので、少しは変化が付けられそう。鈴木武蔵が1人ないし2人でマークにあう。2トップも考えられるが、時期尚早か。攻撃のリズムが変わらないと、このチームは点が取れない。

 宮澤裕樹のけがと疲労が心配だが、中盤前の展開を狙いたい。怖がらないでCBはキム・ミンテの守備範囲にしては。そろそろ福森晃斗のゴールも見たい。

 1日こそは観客動員は3万人越えで、老舗・広島を圧倒しよう。勝利は選手の力だけではない。
池田淳