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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 13 G大阪

19・05・21
宮本監督の2年目、札幌が7位でホーム戦

 北海道コンサドーレ札幌は4連勝のあと引き分けを挟んで、トップのFC東京とアウエーでの対戦は0−2で完敗した。

 第13節は5月25日、ホーム札幌ドームに14位ガンバ大阪を迎え午後2時から対戦する。今季初の3万4千余人の「ファミリー」を集めた、対ヴィッセル神戸の2−1の逆転劇を再び「見たいなー」。

 G大阪は、18日ホームに、セレッソ大阪を迎えての「ダービー」を1−0で勝ち「悦に入っている」。宮本恒靖監督(42)の選手時代はG大阪、レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)、神戸でCB(センターバック)として活躍、2002年日韓W杯、2006年ドイツW杯で、日本チームのキャプテンをした「兵(つわもの)」と言われる男。

 2016年はG大阪ユース監督、2017年からG大阪U−23を率いてJ3で采配を振るっていた。2018年第17節でトップチームの監督を解任されたレヴィー・クルピの後を受け、第18節からトップチーム監督となった。札幌とは昨季の第22節、1−1で引き分けてからの2戦目。

 過去のJ1での対戦では6勝3分け5敗で、G大阪がやや有利だが、札幌が4位のJ1記録の2018年は、9位に留まった。

 今季はFWのアデミウソン、ファン・ウィジョ(黄義助)らが得点源。現在の得点16に対し、失点22はワースト2。


 【札幌の秘策】札幌はG大阪戦と次の6月1日のサンフレッチェ広島のホーム2連戦が「今季ベスト3」を狙える「ひと山」になると思いたい。勝利をつかむには「3万人超えのサポーターと、監督・スタッフと選手の意気込みというか意識の問題」。

 F東京戦を振り返ると、右シャドーの荒野拓馬の起用と、宮澤裕樹の下がり気味の位置取り、さらにトップの鈴木武蔵の相手DF2人を引き連れた位置取り。攻撃の展開になる中央でのスペースがない。左右に開いて「引き連れる」動きが少ない。荒野も自分のスペースは決めていたようだが、MFルーカス・フェルナンデスの頭を塞いでしまった。

 ペトロビッチ監督の仕草を記者席から見ていると、「その通り」が多い。しかし、選手には見えていない。時おり四方田修平ヘッドコーチがさい配ボードを持って監督に見せているが、スタンドにいるスタッフの情報、全ての情報網を持ちながら、「選手に伝わらない」。しかし、ハーフタイムの「訓示は」ハッとするほど変わる。選手に伝わっているのだ。しかし、途中の「伝達」となると、何をか言わんや―である。ベンチから「ボード」を見せているチームも見受ける。

 監督がもんどりうって「喜んだ」浦和レッズ−湘南ベルマーレの誤審に揺れた1戦は、心に響いた。美しくさえ見えた。
池田淳