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J1第11節(5月12日)、松本とスコアレスドローで5連勝逃す

19・05・16
 5月12日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーのサンプロアルウィンで12位の松本山雅FCと対戦した明治安田生命J1リーグ第11節。札幌はボールポゼッションしながら攻め込もうとするも、開始からホーム松本のスピーディーな攻撃で度々ゴールを脅かされる。最後のところはGKク・ソンユンを中心に守り切ったが、攻撃は迫力に欠け0−0で引き分けた。これで札幌は6勝1分け4敗、勝ち点19としたが、順位は6位にひとつ下げた。

 8日(水曜日)に行われたルヴァンカップ第5節でFWチャナティップが太ももの裏を負傷。主力を担ってきたFWアンデルソン・ロペスの離脱と同時に前線のキーマンを失った札幌。チャナティップの代わりにはマルチロールプレーヤーのMF早坂をシャドーの位置で起用し、この一戦に臨む。

 試合は、開始から札幌がボールポゼッション率を高めて攻撃を仕掛けるようとするが、簡単にボールロストし、フィニッシュまで持ち込むことが出来ない。対する松本は札幌からボールを奪うとFW前田の快速を生かしたカウンター攻撃で主導権を握る。

 その松本は前半23分、MF杉本がペナルティーエリア内に進入し、うまいフェイントから右足シュート。これはGKクが横っ飛びの左手一本ではじき出し、コーナーに逃げた。

 札幌の攻撃は前半36分、相手陣内で左右に展開しながら右サイドに広がったDF進藤から、大きなアーリークロスを送る。ペナルティーエリア左奥にいたMF荒野が体をひねりヘディングで後ろに戻すと、MF菅が左足ワンタッチシュート。これがゴールに向かい、直線上にいたFW鈴木が体で押し込もうとするも、うまくミート出来ず。至近距離だったがボールは枠の左に外れて行った。

 松本は前半44分、自陣でボールを奪ったFW前田がドリブルでスルスルと持ち上がりペナルティーエリア内で左足を振り抜く。ボールはクロスバーを越えたが札幌が押される展開で前半が終了。

 後半に入り、前線の連携を意識した札幌がチャンスを迎える。後半4分、右サイドのMFルーカスフェルナンデスが、早坂の戻る動きの逆を突き、松本DFの裏へ斜めに飛び出す。そこに自陣からDF福森が高精度のロングパスで、ペナルティーエリアに通す。受けたLフェルナンデスは飛び出してきた松本GK守田の前でループシュート。ボールは惜しくも枠の上へ外れたが、福森の視野の広さとキックの正確さは見所だった。

 さらに札幌は素晴らしい連携のアタックを見せる。後半16分、進藤→福森→早坂とワンタッチの連続で素早くつなぎペナルティーエリアに攻め込む。そこから早坂が鈴木とのワンツーで相手DFをいなし、右足シュートも、松本GK守田の好セーブにあう。

 終盤に向かい、ホームで勝ちたい松本も攻めの意識が強くなりオープンな展開に。両チーム最後までゴールを目指したが、互いに決定力を欠き、そのままスコアレスでタイムアップ。勝ち点1ずつを分け合った。

 次節札幌は5月18日にアウエーの味の素スタジアムで、今季8勝3分けの無敗で首位を走るFC東京(勝ち点27)と対戦する。ここで、相手に黒星を付ければ、札幌の上位争いが見えてくる。
編集部