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コンサドーレの飛躍のために

19・04・22
 上写真/4月20日、調印を済ませた、左から村中STVV会長、立石STVV・CEOと野々村コンサドーレCEO、三上GM。Photo・Jun


ベルギーのチームと業務提携

 北海道コンサドーレ札幌の運営会社(株)コンサドーレ(野々村芳和代表取締役社長CEO)は4月20日、札幌ドームのプレスルームで記者会見を行い、欧州サッカーベルギー1部リーグのシント=トロイデンVV(STVV)と業務提携することを発表した。

 このSTVVの会長を務めるのは苫小牧市出身の村中悠介氏(39歳)。サッカークラブの運営を日本的な良さや欧州の強みの融合、そしてスポーツビジネスの可能性を感じ、国内で講演会を開いている。賛同して、提携したチームは、J1のFC東京や大分トリニータ、J2のファジアーノ岡山で、コンサドーレは4チーム目。

 提携内容は「人材育成」、「国際交流」、「情報収集」、「選手育成」などで、スタジアムテクノロジーや試合運営、ファンサービスなどのノウハウを提供していく。コンサドーレとの契約は、2019年4月から2021年3月31日の2年間。

 業務提携を快諾した野々村芳和CEO、三上大勝GMと、売り込んだ村中会長、立石敬之STVV・CEOの4人が出席、調印書に署名した。

 両者のコメントから、これからの期待と抱負が読み取れる。


 【野々村芳和CEOのコメント】
 「コンサドーレは『北海道とともに、世界へ』を実現するために、ここ数年アジアの数か国とクラブ間提携し、どちらかといえばピッチレベルの話が多かったと思います。サッカーというスポーツで、まず国内でコンサドーレが上位のクラブ、大きくなるためには、やはりヨーロッパのクラブから学ぶべきものがたくさんあると思います。

 大きくなるには当然、選手も成長しなくてはなりませんが、クラブのスタッフがどれだけサッカー界から刺激を受けて成長していくかが重要だと思っております。今回はヨーロッパで世界のトップレベルを近くで感じているクラブと色々な取り組みが出来るということは非常に重要であると思っております。スタッフと共にコンサドーレが、国内でも、海外でもより認知されるクラブになればと思います。

 ヨーロッパの4大リーグ、5大リーグの近くにあるベルギーのリーグの魅力を選手やアカデミーの選手が感じながら、世界が見えるというきっかけになればと思います」


 【立石敬之STVV・CEOのコメント】
 「我々は、選手、指導者、ビジネススタッフの世界挑戦を通じて、将来の日本のサッカーに還元したいという理念を持っています。弊社クラブの村中が北海道の出身ということもあり、提携に至りました。

 コンサドーレさんはビジネスの分野で色々なチャレンジをされていて、ますます大きなクラブになっていくのではという印象を持っています。我々はすでに3つのJリーグクラブと提携しており、アカデミーや指導者養成を中心に年3回から4回の交流を行っています。

 今回の提携ではビジネススタッフの交流、ビジネス事業のノウハウの交換を考えています。業務提携はすぐに成果があるものではなく、じっくりと、種をまき、水をやり、実がなっていくものだと思っております。この提携でより多くの実り、日本サッカー界の将来を支える人材が育って行くことを願っています」

池田淳 photo・jun