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J1第7節(4月13日)、虎の子の1点を守り切り連敗脱出

19・04・17
 4月13日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーのヤンマースタジアム長居で11位のセレッソ大阪と戦った明治安田生命J1リーグ第7節。札幌はC大阪に攻め込まれる場面も、GKク・ソンユンを中心とした守備陣が体を張った守りで得点を与えない。すると試合終盤に得たコーナーキックからDF進藤がヘディングで決勝弾。1−0の完封勝利で、リーグ戦の連敗を「3」で止めた。

 札幌は、前節の試合からスターティングメンバー2人を入れ替え、DFキム・ミンテをCBの中央、MFルーカス・フェルナンデスを右のウイングバックに起用。連敗の悪い流れを断ち切りに行った。対するC大阪は、前節川崎戦を1−1で引き分け。ここまで2勝1分け3敗と、ホームで浮上のきっかけをつかみたいところ。

 試合は、個人技を生かしながら局面の打開を図ってくるC大阪と、グループでの流動的な動きでコンビネーションを発揮する札幌という構図に。

 先に主導権を握ったのはC大阪。ボールを奪いに来る札幌のプレスをかわし決定機を演出する。前半12分、C大阪FW柿谷がペナルティーエリア左付近でボールを持つと、対峙する札幌DF2人の間をドリブル突破。そのままペナルティーエリア内左から切れ込み、至近距離からの左足シュート。これはGKクがはじいて事なきを得る。

 対する札幌は前半24分にセットプレーからチャンスを迎える。右からのコーナーキックがゴール前でこぼれ、拾ったMF宮澤が後方に戻しFWチャナティップが左足シュート。当たり損なったボールはゴール前で待つFWアンデルソン・ロペスの足元に入り、相手DFを目の前に2度シュートを試みたが、ボールはわずかに枠の左に外れた。

 その後は、中盤で激しい競り合いから相手の隙を狙っていくも、スコアレスで前半終了。

 後半に入ると、ややオープンな展開になり、互いのシュートがゴールを襲う。その中、両チームの韓国人GKが好セーブを連発。最後の砦が試合を締める。

 まずは札幌の守護神ク。後半立ち上がりの1分、C大阪MFソウザの強烈なミドルシュートを右手一本でセーブ。この日のクは、シュートの反応だけでなく、判断の良い飛び出しからクロスを跳ね返すなどC大阪の攻撃をシャットアウトしていった。

 対するC大阪GKキム・ジンヒョンも負けてはいない。後半4分ペナルティーエリア内でAロペスの巧みなステップからのシュートは正面でキャッチ。進んだ後半27分にも、Aロペスのカーブをかけたミドルシュート、続く28分と34分にも立て続けに迎えたピンチでもAロペスのシュートをことごとくセーブ。札幌の連続攻撃に仁王立ちした。

 一進一退の攻防から、堅い守りを見せる両GKの活躍が目立ったが、試合を決したのはセットプレーだった。

 後半35分、右からのコーナーキックを得た札幌はDF福森が左足でインスイングのボールをファーサイドに送る。ここに待っていた進藤が高い打点のヘディングで合わせる。ボールはゴールに向かい、Aロペスが押し込もうと反応。直接は触れなかったが逆にGKキムを惑わし、ネットに吸い込まれた。

 1点のリードを得た札幌は、同点を狙うC大阪の猛攻を気持ちのこもったプレーでしのぎ切り、1−0の勝利。これで勝ち点を9に伸ばし、順位を11位にあげた。

 次節札幌は4月20日に札幌ドームで5位の横浜F・マリノス(勝ち点12)と対戦する。
編集部