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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 8 横浜

19・04・16
ホームに傷だらけの横浜FM迎える

 連敗を脱出して11位の北海道コンサドーレ札幌は、4月20日ホーム・札幌ドームに、5位の横浜F・マリノスを迎える。試合は午後1時キックオフ。

 2年目のオーストラリア出身のアンジェ・ポステコグルー監督は今季Jリーグトップを目途に選手補強(移籍)を試みた。FWに李忠成(浦和レッズ)、ブラジルからFW2人、エジガル・ジュニオ、マルコス・ジュニオールを獲得、得点力アップを図った。

 2018年は札幌とは1−2、2−1の1勝1敗。この1敗は過去14試合を戦い、札幌に対しての初めての黒星。来日外国人監督トップの成績を達成したペトロビッチ監督には歯が立たない? おまけに李が、3月22日に左腕の骨折で2か月の離脱。さらに3得点を挙げているエジガル・ジュニオが4月5日にハムストリング損傷で治療中。

 マルコス・ジュニオールが4得点、札幌から移籍したMF三好康児、新加入の広瀬陸斗、5年目の仲川輝人、扇原貴宏が各1点と、けがのジュニオの3点で11点。失点8で札幌戦を迎える。


 【札幌の秘策】第7節はチームが「どん底」でも上位の名古屋グランパスと対戦した横浜FMが1−1で引き分けた。ここをどう読むかが、ペトロビッチ監督の采配。幸い第8節は中6日が使える。当然トップ3は鈴木武蔵を先頭にチャナティップ―アンデルソン・ロペス。ワイドの右ルーカス・フェルナンデスと左の菅大輝はこのままだろう。3バックの左右は福森晃斗、進藤亮佑でCBをどうするか。

 札幌―横浜とも得点機は早い。15分以内で捕れると優位な展開だ。特に札幌は、相手の態勢が整わないうちに一矢を報いたい。札幌の最速得点は、第2節アウエー浦和レッズ戦(0−2=開始2分で1点目)で埼玉スタジアム2002の4万余人の度肝を抜く快勝。武蔵が2得点で、3バックは福森―宮澤―進藤。ボランチは荒野拓馬―深井一希だった。

 速攻での得点「竜巻」の中心は、宮澤・チャナティップ・深井からトップFWへ。宮澤がCB(リベロ)まで下がると途中でカットされた場合が「危険」。特に横浜の三好、仲川は、インターセプトとドリブル、さらにラストパスが斬れる。得点源はこの2人にあると言っても過言ではない。

 そこでキャプテン宮澤を中央に上げた方が攻守に幅が出そう。やはり最後はCBキム・ミンテの出番でGKク・ソンユンの「目」はミンテに向いている。
池田淳