コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

ルヴァンカップ第1節(3月6日)、アウエーで横浜に1−1の引き分け発進

19・03・08
 3月6日、ニッパツ三ツ沢球技場で行われた北海道コンサドーレ札幌対横浜F・マリノスのJリーグYBCルヴァンカップグループステージ第1節。互いに攻撃的なサッカーを志向する戦いだったが、前半はスコアレス。後半、札幌はFWジェイがクロスから得点をあげ先制するも、すぐさま横浜も華麗なパスワークで同点。試合はそのまま1−1で終了、勝ち点1を分け合った。
 
 両チーム共に、Jリーグの合間の連戦とあり、大幅にメンバーを入れ替えて臨んだ一戦。札幌はスタメンを総入れ替えする中、青森山田高校で全国制覇したMF檀崎が注目のプロデビュー戦となった。

 試合で最初のチャンスを作ったのはホームの横浜。前半11分、ハーフウェーライン左でFW遠藤にフリーの状態でボールが入る。そこからドリブルでペナルティーエリア左へ侵入、左足でシュートを打つもわずかに枠の左に外れる。

 続くビッグチャンスも横浜。前半24分、札幌の中途半端なクリアーボールをカットし、右サイド深くのFWイッペイがボールを収める。対応に来たDFをうまく外し、左足でペナルティーエリア内へクロスを供給。大外から走り込んだMF三好がドンピシャのタイミングでヘディングするもボールは枠を外れ札幌は命拾い。

 ピンチがあった札幌も徐々に流れをつかみ、前半24分、惜しいチャンスを作る。右サイドから大きなクロスが入り、ファーサイドの檀崎が頭で中へ折り返す。これをマークに付かれていたジェイが強引に左足でシュート体勢に入るも、DFに当たりMF小野の近くにボールがこぼれる。小野は左足のワンタッチシュートを選択したが、横浜DFに足でブロックされ、ノーゴール。試合はスコアレスで折り返す。

 後半に入り、先にスコアを動かしたのは札幌。後半4分、横浜GK朴が素早いリスタートで前線へつなごうとロングボールを蹴る。この軌道を読んでいたDF早坂がヘディングでカットし、そのまま縦へつなぐ。受けたMF中野はペナルティーエリア右外からグラウンダーの速いクロスを入れると、GKの前にうまく入ったジェイが左足ワンタッチで鼻先をかわすようにゴールに流し込んだ。

 勢いに乗る札幌は続く後半10分にも決定機を迎える。自陣中央左で白井がインターセプトに成功、そこから一気にスピードアップ。勢いよく前線へ飛び出した檀崎に絶妙なタイミングで白井からスルーパスが入る。檀崎はペナルティーエリア内へ侵入し左足シュートを放つも、相手GKにはじかれ初ゴールとはならなかった。

 すると、直後の後半11分、ホーム横浜がうまさを見せる。三好がハーフウェーライン左手前から、流れるようなワンツーパスで前を向きドリブル開始。この瞬間、前線のFW李がプルアウェイの動きで右へ流れ、右に居たMF大津がダイアゴナルランで中央に動く。それを逃さず三好からの早いグラウンダーのパスが入ると、前線がクロスする形で開いた李にボールが渡る。大きく振られた札幌のDFとGK菅野を見るように李はワンタッチで中央の大津への完璧な横パス。大津はコースの空いたゴールへ右足インサイドで同点ゴールを決めた。今季リーグ戦2連勝中と横浜の好調さを象徴する、ピッチに絵を描くような攻撃だった。

 同点後も両チーム共に勝ち点3を狙い攻撃的なサッカーを継続する。後半18分には、横浜が自陣中央から三好が素早くスルーパスを送り、反応した遠藤がペナルティーエリア内左からシュート。これをGK菅野がわずかに左手で触れ、ポストに当たったセカンドボールを大津に打たれるもわずかに枠の外。

 その後も、横浜のチャンスシーンがあるもののGK菅野のファインセーブでしのぐと、最後の決定機が札幌に。後半46分、左サイド深くを崩し、ペナルティーエリア内の連続したショートパスから最後はフリーのジェイへボールが渡る。ジェイは左足ワンタッチシュートを放つもGK朴のスーパーセーブで、ゴールならず。結局1−1のままドローゲームとなった。

 次の札幌の試合は3月9日、ホーム開幕戦となる札幌ドームで清水エスパルスと明治安田生命J1リーグ第3節を行う。
編集部