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コンサドーレと札幌市が協定

18・12・11
 上写真/ウインタースポーツの普及振興に関して協定を結んだコンサドーレの野々村芳和社長(左)と秋元克広札幌市長(写真はいずれも12月1日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


2030年冬季五輪に向けPRと強化策

 J1リーグの最終日12月1日、札幌ドームには3万4千2百50人の観衆、サポーターを集め、北海道コンサドーレ札幌とサンフレッチェ広島の試合が行われた。結果は2−2の引き分け(既報)だったが、試合に先立ち、運営会社の(株)コンサドーレの野々村芳和代表取締役社長CEOと札幌市長の秋元克広市長が「ウインタースポーツの普及や振興」を目指して協定を結んだ。

 これは運営会社コンサドーレが、カーリングの男子チーム「コンサドーレ」を傘下に収め、活動を開始したことも契機となった。札幌市は2030年の冬季オリンピック候補地に立候補を予定している。札幌は1972年にも冬季五輪を開催しているが、この時代は夏五輪と冬五輪が同年開催であり、ドイツのミュンヘンと共に大会を開いた。

 既に2度目の東京五輪は2020年に決まり、全国的に盛り上がっている。冬の大会は、日本では開催地が東北・北海道に限られており、厳冬の大会だけに「参加者」も限られてくる。選手の競技力に加え、役員、関係者、宿泊施設などと交通機関の整備も一筋縄では行かない現状。

 今回の協定は、選手強化もさることながら、これを機会に「ウインタースポーツの普及と振興」、「参加者側と観客動員」の育成とPR部門にも波及している。本道のプロスポーツの草分けで、特に「育成」をモットーに歩んできた「コンサドーレ」の使命かもしれない。三上大勝GM兼コンサドーレ北海道スポーツクラブ代表理事も出席、大役を担う心構えをしていた。

 協定の調印には、野々村CEOと秋元市長が、「仲良く協力」書面にサイン、報道関係者の見守る中、無事調印した。

 この後、野々村氏は試合の実行委員に、秋元市長は観客席で試合を見守った。秋元氏は「タイムスケジュール」がしっかりしているスポーツの方が好きなようだ。


 上写真/会見場で真剣な表情で調印書にサインをする


 上写真/お互いにサインをした調印書を集まった記者たちにかざして見せる二人

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影