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J1第33節(11月24日)、アウエーで磐田を撃破、ACLに一歩近づく

18・11・29
 11月24日、北海道コンサドーレ札幌は、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を狙える4位(勝ち点51)で、ヤマハスタジアムに乗り込み、13位(勝ち点41)のジュビロ磐田と対戦。試合開始から札幌の積極的な攻撃が実り、磐田のオウンゴールで先制。後半、ホームでJ1残留を確実なものにしたい磐田が反撃に出るが、札幌は途中出場のMF三好が追加点をゲット。敵地で貴重な勝ち点3をつかんだ。

 札幌は3位以内のACL出場、磐田は残留に向けてと、互いに勝ち点3を懸けた重要な一戦。試合は、シーズンを通して上位にいた札幌が、その力を存分に発揮し、立ち上がりから磐田ゴールに襲い掛かる展開に。

 前半6分、左サイドからDF福森がアーリークロスを送り、中央でMF駒井が競ったボールは右へ流れる。これをペネルティーエリア内で拾ったMF早坂がマイナス方向にパスを送ると、後ろから来たMF荒野がシュートに行く。うまくジャストミート出来なかったがボールはゴール前に残っていたMF駒井の下に転がり、素早くワンタッチシュート。ボールは磐田GKカミンスキーの横を破ったが、ゴールライン上にいた磐田DF高橋に体で防がれた。

 さらに攻める札幌は前半12分、ペネルティーエリア左手前でフリーキックを得る。福森が左足で高弾道のボールをペナルティーエリア右奥に送り、走り込んできた早坂が胸でコントロール。磐田GKとDFの間を狙い低く鋭いボールを蹴り込むと、磐田DFが慌てて足に当て、オウンゴール。札幌がラッキーな形で先制点を奪う。

 試合の主導権を握った札幌は、素早い攻守の切り替えと、ボールポゼッションで上回り、磐田に決定機を与えずに前半終了。

 後半に入るとホームの磐田が攻勢を強めるが、札幌が要所で締め、磐田のチャンスの芽をつぶしながら、落ち着いて相手守備陣の隙を狙っていく。

 すると後半31分、札幌がロングカウンターから追加点を決めることに成功する。札幌陣内のペナルティーエリアでボールを奪い、パスをつなぎながら進撃開始。右サイドに展開し、交代で入っていたフリーの三好にボールが渡る。三好は得意のドリブルでペナルティーエリア付近まで進み、テンポを変えたタッチからカットイン。流れるように左足を振り抜くと、インスイングのカーブがかかった強烈なシュートがサイドネットに突き刺さった。試合を決める今季3ゴール目は、おそらく本人のイメージ通りの一撃だろう。

 2点リードとした札幌は、終盤に向け守備に意識を傾けつつゲームをコントロール。危なげなく時計の針を進め、2−0の完封勝利を飾った。これで札幌は15勝9分け9敗、勝ち点を54に伸ばし、順位は4位のままとなっている。

 ACLを争う2位のサンフレッチェ広島は敗れて勝ち点56で順位は変わらず。3位の鹿島アントラーズは勝利し、勝ち点55とした。

 次節12月1日の札幌ドームでのリーグ最終試合は、2位広島との直接対決。ここで札幌が勝つと文句なしでクラブ史上初のACL出場となる。ホーム札幌ドームに駆け付けるサポーターの期待値はMAXだ。
編集部