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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 32 浦和

18・11・07
あのオリヴェイラ監督か―

 あと3試合に迫ったJ1リーグ。北海道コンサドーレ札幌は11月10日、ホーム札幌厚別公園競技場で浦和レッズと第32節を戦う。「聖地・厚別」で午後2時キックオフ。「エッ厚別で浦和戦」とけげんな顔。札幌ドームの前約は「EXILE LIVE TOUR」だった。

 今季の浦和戦は4月21日。第9節で、監督の堀孝史氏が更迭され、育成部コーチだった大槻毅氏を監督に据えたばかりで戦い0−0で引き分けた。この後、ブラジルの名将オズワルド・オリヴェイラ監督を迎える。札幌が4位から3位に躍進している最中で浦和は11、12、13位と、低迷していた。

 浦和の内部事情をのぞくと、オリヴェイラ監督の「4バック固執」が、一因のようだ。すでに「3バック」を貫いてきた浦和では、大槻前監督をヘッドコーチに置き、現在の3−3−2−2の形にして勝ちパターンをつかんだようだ。それでも2007年から11年まで鹿島アントラーズを率いて、リーグ3連覇、天皇杯2勝、ルヴァン杯2勝の快挙は、忘れられない。

 札幌は08年にJ1に昇格、オリヴェイラの鹿島と対戦したがアウエーでは0−4、ホーム最終戦・札幌ドームでは0−1で連敗している。


 【札幌の秘策】現在札幌は3位(6日時点)。浦和は追い上げて6位。31節を終えて札幌は14勝9分け8敗、勝ち点51。浦和は12勝9分け10敗、勝ち点45で、まだACL出場圏内は残っている。ペトロビッチ監督は昨年7月まで、浦和で采配を揮っていた。「勝手知ったる」が「勝手尽く」になるとオリヴェイラ監督の二の舞いになる。たぶんこのゲームが「天王山」になるだろう。

 スタメンをキープしてきたFWジェイが出場停止。中盤のドリブラー駒井善成が浦和からのレンタル規定で出場できない。当然スタメンは都倉賢、荒野拓馬になるだろうが、ベテラン兵藤慎剛、深井一希、石川直樹らも、期待したい。GKク・ソンユンの美技とキム・ミンテを最後の最後まで温存して、90分+αのCKに何事かが、起きそうだ。
池田淳