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J1第18節(10月28日)、名古屋に競り勝ち、初の2年連続J1残留決定

18・10・31
 10月28日、北海道コンサドーレ札幌は、台風12号の影響で延期されていたJ1第18節分、名古屋グランパス(勝ち点34、14位)戦をアウエーのパロマ瑞穂スタジアムで行った。札幌は前半、FWジェイのPK弾で先制するが、名古屋もPKから同点。それでも前半のうちに、再びジェイが追加点。結局このゴールが決勝点となり2−1で勝利。これで札幌は13勝9分け8敗、勝ち点48に伸ばした。

 ACL(アジアチャンピオンズリーグ)圏内の3位を目指す札幌と、残留争いから抜け出すためにも勝ち点3が欲しい名古屋の一戦。互いに攻撃的なサッカーを志向した対決は、立ち上がりから積極的な姿勢を見せ合う展開に。

 名古屋がボールを保持しようとするのに対し、札幌はハイプレスでボールを奪い、素早く前線に供給。札幌が主導権を握り始めた試合序盤、早速、決定的なチャンスをものにする。

 前半7分、前線で札幌がボールをつなぎペナルティーエリアにドリブルでDF進藤が進入。たまらず名古屋DF櫛引が遅れて進藤を倒しPK獲得。これをジェイが左足で冷静に沈めて先制。幸先良く試合を動かす。

 勢いに乗った札幌は、なおも前線からプレスをかけ続け、カウンターからゴールに迫るも、追加点には至らない。すると徐々に札幌のプレスを回避し出した、名古屋がゴールに迫るシーンが増える。

 嫌な流れの中で迎えた前半24分、名古屋FWジョーのポストプレーから飛び出してきた名古屋MFガブリエル・シャビエルをペナルティーエリア内でDF宮澤が倒しPK献上。キッカーのジョーが右へ蹴ると、GKク・ソンユンが手に当てるが、ボールの勢いが勝り同点。

 これでホーム名古屋が主導権を握り、札幌は我慢の時間帯。それでも札幌は慌てずに対応し、チャンスをうかがい続ける。すると、前半終盤に、一瞬の隙から追加点を奪うことに成功する。

 前半42分、自陣でボールを奪うと一気のカウンターアタック。前線にボールを運ぶと、バイタルエリア付近でボールを受けたMFチャナティップがヒールでトリッキーなラストパス。これをペナルティーエリア内で待っていたジェイが、反転しながら得意の左足で名古屋ゴールに叩き込んだ。

 突き放したところで、さらに札幌に追い風が吹く。前半終了間際に名古屋MF八反田が、この日2枚目のイエローカードを受けて退場。数的有利で後半を迎えることとなった。

 後半に入り、1人多い状況を生かした札幌は落ち着いてボールを保持。リスク管理しながら、好機と見ては名古屋ゴールに襲い掛かる。しかし、最後のところで決定力を欠き、試合を決める3点目は奪えない。

 すると試合終盤へ向け、名古屋の猛攻にあいピンチを迎える。後半45分、右サイドからセンタリングが札幌ゴール前へ送られると、混戦からフリーとなったジョーの前へボールがこぼれる。ジョーが右足でワンタッチで放ったシュートは、GKクが残した右足でクリアー。ビッグセーブでチームを救う。

 今度はアディショナルタイム4分、ラストプレーは名古屋の左コーナーキック。名古屋GKランゲラックもゴール前へ上がりゴールを狙うが、最後のシュートは枠の上でタイムアップ。集中した戦いを見せた札幌が前半のスコアのまま、2−1で勝ち点3をつかんだ。この結果、クラブ史上初のJ1リーグ2年連続残留を確定させ、ACL圏内となる3位に浮上した。

 次節札幌は11月4日に札幌ドームで9位(勝ち点42)のベガルタ仙台と対戦する。
編集部