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天皇杯2回戦、コンサドーレ札幌J FLガイナーレ鳥取に辛勝

09・10・19
 第89回天皇杯全日本サッカー選手権大会は、2回戦から登場したJ2コンサドーレ札幌が10月11日、札幌厚別公園競技場で、JFLのガイナーレ鳥取と対戦、2―1で辛勝した。
 
 札幌は、強風の風上を取った鳥取に押されぎみな出だし。4バックのDF陣がオフサイドトラップでかろうじて防ぐが、大柄なFW梅田や阿部の突進にてこずる。こんな中で7分に阿部のシュートをGK高原が弾いたところを冨山に決められた。札幌の選手はまったく集中力がなかった。これで目が覚めたのか28分に古田のコーナーキックのこぼれ球を西嶋が決めて1−1の同点で後半へ。終了間際に札幌はPKを得てキリノが決めて面目を保った。
 
 鳥取は、JFLシードチームでJ2入りを目指し、得点した冨山は湘南出身、キャプテンの吉野は浦和−湘南−横浜Cを渡り歩いた29歳、GKは仙台にいたシュナイダー潤之介など陣容を充実してきた。監督のヴィタヤ氏はタイの代表監督の経験もある。
 
 札幌は後半、ハファエル、中山を投入、終了間際の42分、これまで再三ゴール前へドリブル突破を図っていた古田が相手DF水本に後方からタックルを受けPKを得た。キリノが決めて、鳥取・水本が退場、辛うじて勝ちを拾った。
 
 石崎監督は、試合前に「注意して入るように言っていたことが出来ず、内容が悪かった」と言い、得点はしたが後味の悪い西嶋は「勝つには勝ったが、反省点が多い」と顔を曇らせる。PKを得た古田は「シュート体勢までは、持っていけるがシュートが打てない。もっと練習して結果を出したい」と謙虚に今の力不足を語っていた。北海道フットボールクラブ強化部スカウトの村田達哉さんは、中3日で疲れているのかな−の質問に「気持ちの問題でしょう」と、日ごろ対戦した事の無いチームへの選手の心情を話してくれた。
 
 コンサドーレ札幌は10月31日午後1時から、3回戦で清水エスパルスと静岡・日本平で対戦する。
 
       上写真/試合後の感想を語る西嶋弘之(左)と古田寛幸(右)
 
編集部