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コンサドU−18の中村昇格

18・10・22
 上写真/北海道コンサドーレ札幌U−18からトップ昇格を決めた中村桐耶。記者会見でユニホームに袖を通し、笑顔を見せる。写真は10月17日、北海道コンサドーレ札幌本社、いずれも撮影・石井一弘


震源地隣接のむかわ町出身

 北海道コンサドーレ札幌は17日、札幌市西区の本社で、記者会見を行い、来季のアカデミーU−18の昇格者・中村桐耶=とうや=(18歳)を発表した。中村はすでにユース時代に2種登録を済ませ、今季のYBCルヴァンカップで3試合に出場している。

 DF登録で背番号42となった中村は186センチ、78キロで、胆振管内むかわ町出身。9月6日の胆振東部地震の震源地の厚真町や苫小牧市を含めたサッカースクール「ASC北海道」の出身。U−15の多感な時にASCの徳田恒徳監督に出会ったことが大きい。鵡川FC.JrチームからコンサドのU−12入り、中学時代はASCのFWで活躍、第21回全日本ユース(U−15)フットサル大会準優勝。卒業後コンサドのU−18に戻り、2019年に札幌西陵高校卒業予定。

 この日の記者会見で中村選手の昇格理由を発表した竹林京介強化本部長は「DFになって日も浅く、伸びしろは凄くある。恵まれた体で、左利き、スピードもある。素材は十分」と期待は大きい。会見で中村自身は「A代表に入り、ワールドカップ出場までいけるよう努力したい」と言い、出生地のむかわ(鵡川)の両親らには「自分が活躍して、地元が少しでも活気づいてくれれば」と自信を持って話した。まるで一流選手の会見場にいるようで身震いをした。

 中学生時代に教わった徳田恒徳氏(47)は、現在ASC北海道スポーツクラブ理事長で、室蘭大谷出―国士館大卒。強化本部長の竹林京介氏(43)は室蘭大谷高―国士館大出、GMの三上大勝氏(47)は、室蘭大谷高―札幌大出。全て現・北海道大谷室蘭高校出で「先輩たちの目に叶った選手」だ。コンサドも近くこの室蘭に、アカデミーのU−12室蘭、U−15室蘭を結成するという。広々としたサッカー場でJ1の好ゲームを観たいものだ。


 上写真/10月6日、コンサドーレ札幌東雁来グランドで行われたプリンスリーグ北海道最終節、旭川実業高校との試合。旭実MF河合(63番)とヘッドで競り合う札幌DF中村(右)


 上写真/同じくプリンスリーグ北海道の旭実戦。ボールを追う札幌DF中村(3番)、右はGK前川(1番)


 上写真/トップチーム昇格の記者会見でコメントする中村

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影