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J1第26節(9月15日)、アウエーで川崎にクラブ最多タイの7失点の大敗

18・09・19
 9月15日、4位に付けていた北海道コンサドーレ札幌は等々力陸上競技場で2位の川崎フロンターレと対戦。上位対決と期待されたが昨季覇者川崎の試合巧者ぶりが発揮される展開となり、前半だけで3失点。後半も川崎の猛攻を受け続け、失点を重ねた札幌は0−7のスコアで完敗となった。これで札幌は11勝8分け6敗、勝ち点は41のまま、順位を5位に落としている。

 9月6日早朝に発生した北海道胆振東部地震から最初の試合となった川崎戦。調整不足の不安もあったが、「勝利で北海道に元気を届けたい―」と札幌は気合十分で試合に挑んだ。

 試合立ち上がり、札幌は積極的に前線からプレスをかけ、次々と決定機を迎える。前半7分にはペナルティーエリア内でこぼれ球を拾ったMF荒野がシュートするも枠の上。直後の8分には抜け出した荒野が放ったシュートがはじかれ、こぼれ球をFW都倉が押し込んだが、ここはオフサイドの判定でノーゴール。

 なおも札幌のチャンスは続き、前半14分には川崎最終ラインでボールを奪うとすぐにゴール正面へフリーで走りこんできたMFチャナティップにボールを送る。これを左足ワンタッチで合わせたが、わずかに枠を外した。

 序盤の決定機を決められないでいると、耐えてきた川崎が札幌に牙をむく。前半28分、札幌が自軍ペナルティーエリア前でボールを奪われると、素早い展開から川崎MF家長に渡り右足でシュート。一度は札幌GKク・ソンユンが止めるが、跳ね返ったボールが家長に戻り、今度は左足で柔らかいタッチのループシュートをゴール左上隅に流し込み、川崎が先制。

 これで一気に流れを川崎に持っていかれた札幌。直後の30分には川崎の前線からのプレスを受け、カウンターから最後は川崎MF中村にボレーシュートで追加点を許す。続く40分にもゴールキックつなぎから自陣で簡単にボールを奪われ、シュートのこぼれ球を川崎MF阿部が沈め3失点で試合を折り返す。

 札幌は後半開始から、MF宮澤に代えFWジェイ、DFキム・ミンテからDF石川の2枚を投入。立て直しを図るが、川崎の勢いを止めることは出来ない。

 後半12分、ペナルティーエリアに家長がドリブルで侵入し、逆サイドへ山なりのセンタリング、これを走りこんできた川崎MF下田が右足インサイドボレーで合わせ4点目。さらに直後の13分にはペナルティーエリア付近で川崎FW小林がボールを奪いGKとの1対1を冷静に制され5点目。

 攻撃の手を緩めない川崎は後半41分にスルーパスから川崎FW知念が6点目。最後はアディショナルタイム1分に途中出場でプロデビュー戦となった川崎MF田中にも決められ0−7で敗戦となった。しかし、駆け付けたサポーターからは暖かい声援が送られ、選手も次に切り替え前を向こうとしていた。

 次節札幌は、9月23日に札幌ドームで7位(勝ち点39)の鹿島アントラーズと対戦する。強豪との連戦だがホームで勝利と笑顔を届けてほしい。
編集部