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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 25 神戸

18・08・27
イニエスタをホーム札幌に迎える

 北海道コンサドーレ札幌はJ1リーグトップ3のすぐ下、4位で第25節を迎える。9月1日午後2時から、ホーム札幌ドームで5位のヴィッセル神戸と戦う。アウエーの5月20日は、北海道サポーターが思い出すのも嫌な0−4の完敗、宮澤裕樹とキム・ミンテが後半相次いでイエロー2枚のレッドカードで退場した。

 スペインの至宝・イニエスタ(34)の入団はワールドカップ・ロシア大会終了後の一大ニュースとして取り上げられたが、171センチ、68キロの小柄で頭が白い。コンサドで言うとチャナティップと菅大輝のポジション辺りで動き回るドリブラーで、キラープレーヤー。これまでJリーグで6試合に出て2得点している。

 直近5試合の戦績は神戸が●◯△◯●(直近は横浜F・マリノス)。札幌は●△△◯◯(同=清水エスパルス)。札幌が有利だが、イニエスタに加えウエリントン、ポドルスキ、ティーラトンらが外国人枠いっぱいで出てくる。MFからのオーバーラップも激しく、さらに三田啓貴、田中順也らが得点している。


 【札幌の秘策】札幌はペトロビッチ監督が、来日13年目で175勝(清水戦勝利を含む)を挙げ来日外国人監督の勝利記録を伸ばしている(既報)。勝ち点38の10勝8分け5敗で、神戸をはじめ、セレッソ大阪、鹿島アントラーズが勝ち点36で追い掛けてくる。

 それよりも「上を向いて歩こう」。3位FC東京は、次節ホーム・サガン鳥栖戦で、前節のアウエー、湘南ベルマーレとは引き分けているものの、その前にガンバ大阪、柏レイソル、札幌に3連敗。札幌が勝てば、勝ち点41になり、得失点差では、負けているものの前途は「秋晴れだ」。これを糧に「ミシャファミリーの夢が広がる」。

 神戸のエース・イニエスタは、左側に位置するMF。ペナルティーエリア後方から自在の攻め。ボールが入ると、パス、ドリブル、フェイントで相手を引き付けフリーになる。的確なパスがゴール前のFW2枚のトップの一方のシューターに入る。GKとDFの中間で、遅ればせになるDFなら、PK覚悟のチェックしかできないだろう。

 中央のキム・ミンテ、右のDF進藤亮佑、その前の駒井善成と中盤の宮澤裕樹―荒野拓馬らが、イニエスタへのパスをカットするかコースをふさぐか、この駆け引きが勝敗のカギ。思い切った策は、「タイのメッシ」チャナティップとの対決は「冒険過ぎるか」。
池田淳