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J1第22節(8月15日)、終盤怒涛の反撃で大阪から勝ち点1を持ち帰る

18・08・17
 8月15日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーのパナソニックスタジアム吹田で17位のガンバ大阪と対戦。前半、PKで失点した札幌は、すかさず反撃に出るがなかなかゴールを割ることが出来ない。それでも、後半アディショナルタイム、最後の攻撃でFW都倉が値千金の同点弾を叩き込み引き分けに持ち込んだ。

 試合は、札幌が攻撃的な姿勢で入り、ボールを回しながら隙をうかがっていく。対するG大阪は宮本新監督となってから守備の意識が向上。組織を整え、しっかりとしたディフェンスからカウンターを狙う。

 昨年までとは逆のような印象の展開で、最初のチャンスを迎えたのは札幌。前半14分、FW都倉がペナルティーエリア右にドリブルで持ち込み左足シュート。このグラウンダーのシュートはG大阪GK東口にはじかれるが、こぼれ球がFWジェイの足元に。しかし、タイミングが合わなかったか、うまくミート出来ず決定機を逃す。

 チャンスの後にはピンチありの前半18分、G大阪MF倉田がMF遠藤とのワンツーでペナルティーエリアに侵入。受けた倉田はリズミカルなタッチで抜けようとしたところをDFキム・ミンテがファールで止めてしまいPKを献上。これを倉田が落ち着いて沈め、先制する。

 1点ビハインドとなった札幌は、ここから攻撃のギアを上げG大阪ゴールに迫る。前半28分には左サイドのMF石川から中央へセンタリング、ジェイがヘディングで合わせるも枠の外。

 前半37分には、ペナルティーエリア内左で受けた石川がマイナス気味のパスを選択。走りこんできたMFチャナティップが左足ダイレクトで狙ったが、ゴール手前でG大阪DFファビオが懸命にブロック。あと一歩ゴールラインは越せない。石川はこの後、MF菅と交代した。

 惜しいチャンスを作った札幌だったが、G大阪の粘り強い守備の前に得点を奪えないまま試合を折り返す。

 後半に入っても札幌が試合のペースをつかみ攻勢を強める。ホームのG大阪はDFの数を増やして対応し、逃げ切りの体勢を整えていく。

 こう着状態に入りつつあったが、札幌は攻撃的なカードを切り同点を狙う。後半30分にMF宮澤に代えてFW宮吉、同33分にMF深井に代えてMF小野を投入。相手ゴールに迫るシーンが増えていく。後半36分にはDF福森がペナルティーエリア内に高いボールを送り、都倉が後方に落とすと、待っていたジェイが強烈なダイレクトボレーで強襲。しかし、東口のファインセーブにあう。

 試合終了間際となり、なおも攻め続ける札幌は、左サイドからのアーリークロスに都倉のヘッド、そのこぼれ球をを宮吉シュートと波状攻撃。さらにアディショナルタイムに入り、後ろから走りこんできたDF進藤がシュートを放つなど、全員攻撃の執念を見せる。

 すると、この諦めない姿勢が最後の最後に実を結ぶ。アディショナルタイム5分、小野から右サイドを駆け上がる進藤に縦パス。進藤はあえてスピードに乗らずしっかりと中の状態を確認しセンタリング。カーブのかかったボールがファーサイドに飛んでいくと、「待ってました」とばかりに都倉が高い打点のヘディングで突き刺す劇的な同点ゴール。

 直後に終了のホイッスルが鳴り、興奮冷めやらぬまま1−1で試合終了。札幌の今季の特徴である攻撃的な姿勢を貫いたことが勝ち点1につながった。これで札幌は8勝8分け5敗、勝ち点を32としたが、順位を6位に下げている。

 次節札幌は8月19日に札幌ドームで3位(勝ち点40)のFC東京と対戦する。
編集部