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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 21 C大阪

18・08・07
今季最高のライオンを射止めよ

 新ピッチ札幌ドームでのお披露目になった8月5日、嫌な負け方をした北海道コンサドーレ札幌は、8月11日午後1時から同じくドームでの連戦で、セレッソ大阪と対戦する。第21節の互いの順位は、札幌が4位で、C大阪は7位。勝ち点は1点差の30と29。この間には、5位ヴィッセル神戸、6位鹿島アントラーズが同じ勝ち点29で得失点差の差で並んでいる。

 トップ3は1位サンフレッチェ広島(勝ち点45)、2位FC東京(同40)、3位川崎フロンターレ(同36)が並ぶ。札幌は勝ち点30点台を伸ばして、上位に食い付くかの瀬戸際の戦い「今季最高」の試合に挑むことになる。

 相手のC大阪は、昨年J1は3位だったが、天皇杯、ルヴァン杯の2冠を制した。監督のユン・ジョンファン(45=韓国)は、2年目で、今季はACLを含め4冠を目標に勝ってきている。11年から14年までサガン鳥栖の監督をしていたが選手時代は、MFとして韓国リーグ、日本のC大阪、鳥栖でプレーしていた。

 2年目の今季は、エースの杉本健勇や高木俊幸(浦和レッズから完全移籍)、丸橋祐介らが得点をあげ、日本代表クラスの清武弘嗣、山口蛍、柿谷曜一朗、田中亜土夢らは、チームの核になっている。4−4−2のシステムを貫いているが、経験豊かな選手が多い。


 【札幌の秘策】札幌はアウエー(3月2日)を3−3で引き分けている。チャナティップが今季初得点をあげた記念の対戦。あと深井一希、進藤亮佑が得点、若手の活躍でスタートした。

 ペトロビッチ監督は、20節の柏レイソル戦で1−2の訳の分からない負け方をした。ピッチが新しくなったせいか、選手の動きがぎこちない。ボールのスピードも遅かったり、速かったり。おかしいと思ったのは私だけだったのか。

 C大阪は、二の舞いはしないだろう。2点リードをひっくり返されてドロー。今度は札幌が2点リードする番だが、ドームのピッチは重いようだ。前半で力を出し切ってしまったら、ユン監督の思う壺。選手もベテランが多い。

 ペトロビッチ監督はまさか、狩りを始めたライオンとC大阪を見てはいないだろうか。柏を「手負いのライオンは危険だ」と見たのなら、後ろから飛びかかってくるライオンの逃げ方も見たいものだ。ミシャの「ブラボー」の雄叫びを聞きたい。小野伸二・稲本潤一・河合竜二の3人が並べばファンが喜ぶ。
池田淳