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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 17 磐田

18・07・18
電撃移籍の大久保の得点力は

 北海道コンサドーレ札幌は7月18日の川崎フロンターレに続いて22日午後7時から「聖地」札幌市厚別公園競技場に、ジュビロ磐田を迎える。

 磐田の名波浩監督は5年目で、今季のJ1リーグは第15節でW杯ロシア大会のため“中断”に入ったが、そこまでは6勝3分け6敗で8位。2連敗して、15得点15失点は「得点力不足」と読んだか。

 うらやましいのはヴィッセル神戸のウエリントン―田中順也、FC東京の永井謙佑―オリヴェイラのようなFW。川又堅碁やアダイウトンの攻撃陣にフィニッシャーの大久保は、のどから手が出るほど欲しい人材だったに違いない。これにキラーパスの出せる中村俊輔らの活躍が見ものだ。札幌は大久保の出番を少なくするのはもちろんだが、けがをしないように先手先手を取って、思い切り球は蹴りだす。バックパスは狙ってくる。

 
 【札幌の秘策】ペトロビッチ監督の攻撃的サッカーは、浸透しつつある。両サイド攻撃に加え、「敵が嫌がる中央突破」のトライアングル攻撃が出来上がりつつある。何度でも飽きずに突っ込むと相手は固まってしまう。これにはフィニッシュ(シュート数)が少なくなるという欠点があるが、相手もさばききれない怖さがある。このラインを破ると相手はお手上げ。ゴールマウスを、逆に外しようのないところに飛び出し、シュートがネットを揺らす。

 天皇杯の対アビスパ福岡戦は6本シュートで4得点。敵地で15本シュートを浴びて福岡(J2−5位)を無失点に抑えた守備陣。特にGKク・ソンユンとキム・ミンテ(出場停止)の代わり(秘密)と両サイド進藤亮佑と福森晃斗。ここは不動の要塞だろう。その前の攻守両面を要求されるボランチと、大外の相手の攻撃を阻止するWB(ウイングバック)と攻撃の要、三好康児とチャナチップに、さらに菅大輝。

 相手を内側から追い立てる宮澤裕樹、荒野拓馬、兵藤慎剛、深井一希、石川直樹、ベテランの小野伸二、稲本潤一、河合竜二。

 まだまだいるよ!横山知伸、田中雄大、駒井善成、菊地直哉、白井康介、早坂良太、宮吉拓実、濱大耀。ブラジルのジュリーニョとヘイス。FWは都倉賢、ジェイ、内村圭宏、藤村怜。GK菅野孝憲、阿波加俊太。ミシャさんは全部覚えたかな。
池田淳