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ルヴァンカップ第6節(5月16日)、清水に0−3の完敗。敗退決まる

18・05・18
ルヴァン杯・札幌はB組最下位

 2018JリーグYBCルヴァンカップの1次リーグ最終節は5月16日各地で最終日を迎え、プレーオフ出場の8チームが出そろった。B組の北海道コンサドーレ札幌は、清水エスパルスと札幌厚別公園競技場で対戦0−3のスコアで完敗した。札幌は、清水、ジュビロ磐田、J2のヴァンフォーレ甲府の4チームで2試合ずつ行ったが1勝5敗でB組最下位だった。

 16日の清水戦は、4千4百27人の観衆の中、札幌はMF兵藤慎剛がキャプテンマークを付け、清水はFW鄭大世がチームをまとめていた。厚別特有の風は「微風」。前半は、互いの探り合いに終わった。札幌はU−18のDF中村桐耶(17)が、初スタメンで、186センチ、78キロの大柄な体で右サイドを守った。

 試合は、後半に波乱が起きた。立ち上がり1分、CB稲本潤一が、自陣ゴール前で芝に足を取られ、ボールコントロールを誤る。そこを突いてきた鄭大世にボールを奪われ、後ろから追いかけタックル(C1=反スポーツ的行為)でPKを与え、鄭大世に決められた。

 その後6分にMFデュークの折り返しのヘディングをFW長谷川悠が決めて札幌を突き放した。さらに後半23分今度はデュークが決め、3得点で勝負あり。

 札幌は、この前の試合で「プレーオフ」の権利が無くなっており、清水は、勝っても「得失点差」で、進出を阻まれてしまった。       
                                        (池田 淳)

―1次リーグの勝敗―
A組 1位ベガルタ仙台3勝2分け1敗(得失差4)
   2位横浜F・マリノス3勝2分け1敗(得失差2)
   3位アルビレックス新潟
   4位FC東京

B組 1位ジュビロ磐田4勝0分け2敗
   2位ヴァンフォーレ甲府3勝1分け2敗(得失差5)
   3位清水エスパルス3勝1分け2敗(得失差3)
   4位札幌1勝0分け5敗

C組 1位浦和レッズ4勝1分け1敗
   2位ガンバ大阪3勝3敗
   3位サンフレッチェ広島
   4位名古屋グランパス

D組 1位ヴィッセル神戸3勝2分け1敗
   2位湘南ベルマーレ3勝1分け2敗
   3位V・ファーレン長崎
   4位サガン鳥栖

―プレーオフ日程―
第1戦(6月2日) 横浜FM−神戸(14時・ニッパツ) 甲府−浦和(15時・中銀スタ) G大阪−磐田(16時・吹田スタ) 湘南−仙台(19時・BMWスタ)

第2戦(6月9日) 神戸−横浜FM(14時・ノエスタ) 仙台−湘南(15時・ユアスタ) 浦和−甲府(16時・埼玉スタ) 磐田−G大阪(16時・ヤマハスタ)

 (写真はいずれも5月16日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 上写真/前半20分、札幌MF宮吉(31番)が清水DF松原(25番)の追撃をかわしながら、左サイドにパスを出す。右端札幌MF兵藤(6番)


 上写真/前半41分、この試合先発でセンターバックに入った札幌DF稲本(17番)が、ボールをキープして前線にパスを出す。右端DF中村、左端清水MF兵働(15番)、手前FWヘイス(11番)が出しどころを指示しているように見える


 上写真/前半43分、札幌FWヘイス(11番)が清水DF松原(25番)、増田(24番)に囲まれながらもゴール前に迫る。これはクリアされたがCKを得る


 上写真/後半2分、清水FW鄭大世(9番)にボールをカットされ、あわてて追った札幌DF稲本(17番)がペナルティーエリア内で鄭を倒しPKを与える。左端札幌MF兵藤(6番)、右GK菅野(1番)


 上写真/後半3分、清水FW鄭大世(左端)のPKに反応して札幌GK菅野(1番)が跳びついたもののコースもスピードも完璧で届かず先制される。右から札幌MFジュリーニョ(7番)、MF兵藤(6番)、清水DF立田(28番)


 上写真/後半6分、清水MFミッチェル・デューク(19番)のヘディングからFW長谷川(18番)がヘディングで追加点を決め大喜び、札幌の選手はぼう然。左からMF早坂(26番)、荒野(27番)、DF稲本。清水の選手は左からFW鄭大世(9番)、MF白崎(10番)


 上写真/後半35分、ドリブルで駆け上がる札幌DF中村(42番)、U−18所属の17歳、負け戦の中で若い選手の躍動が光明となった。左清水MF白崎(10番)、右手前MF村田、後方FW長谷川(18番)


 上写真/0−3と清水に敗れ厳しい表情の札幌の選手たち。左からMF荒野(27番)、FWヘイス(11番)、MFジュリーニョ(7番)、FW内村(13番)、藤村(40番)、MF白井(19番)、早坂、宮吉、DF石川(32番)、中村(42番)、GK菅野(1番)


 上:左側写真/後半12分、選手のミスに思わず頭に手をやる札幌のペトロビッチ監督、この日はこんな仕草が多かったように思う
 上:右側写真/前半16分、ベンチに戻りコーチ陣と話す清水のヤン・ヨンソン監督

■北海道コンサドーレ札幌ペトロビッチ監督のコメント
 「この大会の5節、6節で大敗をしてしまい、厳しい結果に終わってしまったことは監督である私に責任があります。ただし、負けはしましたが得点になってもおかしくないようなチャンスをつくることが出来ました。だが、決めきることが出来ないのは残念です。

 後半が始まり、すぐにつまらない失点をして、さらに失点。そこで決着が付いてしまったような展開でした。やはり戦術うんぬんよりも前に走ること、球際で勝つことが大切です。リーグ戦では好調ですが、こうした負けが影響しないことを願っています。

 また、この大会でポジティブなものも見つけることはできます。(U−21枠)それは中村でした。藤村怜も短い時間の中で得点を奪うべくプレーしていました。濱大耀も今日は負傷で出られませんでしたが、彼はこの大会を通して、成長が期待できる選手だと思っています。


■清水のヤン ヨンソン監督のコメント
 「今日の試合は非常に良かったです。得点も取れましたし、特に後半はサイドの選手も高い位置でプレスをかけてくれました。アウエーで3得点、クリーンシートと言うのは良かったです。予選突破できなかったのは残念ですが・・・」

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影