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J1第14節(5月13日)、東京との上位対決はドロー決着で11戦無敗

18・05・15
 5月13日、アウエーの味の素スタジアムで行われた3位につける北海道コンサドーレ札幌(勝ち点25)と2位のFC東京(勝ち点26)との上位対決。互いにアグレッシブに戦う姿勢を見せたが、決定機をものにすることが出来ずにスコアレスドロー。勝ち点1ずつを分け合った。

 札幌が勝てば17年ぶりの2位浮上となる注目の一戦。札幌はエース都倉をシャドーストライカーの位置に据え、けがから約一か月ぶりの復帰となるFWジェイを1トップに起用。降り続く雨でスリッピーなピッチを考慮し、早めにロングボールも入れていく作戦に出た。

 さっそく立ち上がりの前半2分、そのジェイにビッグチャンスが訪れる。東京DFがクリアしたボールを札幌MF深井がワンタッチではじき返すと相手DFラインの裏に通る。このボールに抜け出したジェイはペナルティーエリア内で東京DFチャン・ヒョンスと競り合いながら右足シュート。ボールは惜しくも枠をわずかに外れた。

 ホームの東京は2トップのFWディエゴ・オリヴェイラと永井謙佑のスピードを生かし、裏への素早い攻撃で得点を狙いに来る。だが、水たまりの影響でボールに勢い出ず、思い通りには攻め込めない。

 主導権争いが続く中、札幌の決定機は前半34分。前線でボールを受けたジェイからペナルティーエリア内に走りこんだMF菅へやわらかい浮き球のパスが通る。菅はジャンプしながらボールを胸で受け、反転から左足シュート。ボールは左ポストを叩き、反対サイドへこぼれ、反応したFW都倉が頭で押し込みネットを揺らす。待望の先制点かと思われたが、菅の胸トラップがハンドの反則と判定され、ノーゴール。

 対する東京は前半44分、札幌陣内でボールを奪いショートカウンターからMF大森がミドルシュート。これはGKク・ソンユンが横っ飛びでセーブ。互いに多くは無い決定機を生かせず0−0で試合を折り返す。

 後半に入るとスタートから東京が攻勢を強める。後半6分には札幌の左サイドを崩し、ペナルティーエリア右側に走りこんだ東京MF東が中央へマイナスのクロスを送る。これを待っていた永井がダイレクトで合わせるが、ボールは枠外。

 さらに後半9分、東京陣内でボールを失った札幌は一気にカウンターを浴びる。ハーフウェーライン中央付近で縦パスを受けた永井はワンタッチで右サイドへ展開。広大なスペースに走りこんできた東京DF室屋はスピードに乗ってドリブル開始。慌てて中央に戻ったDFキム・ミンテの股を冷静に抜きGKと1対1となる。室屋は左足シュートを選択するが、ここは絶妙な間合いに詰めていたGKクが残した左足一本でセーブ。またもクが窮地を救った。

 なかなかチャンスを作り出せなかった札幌は試合終盤、連続した左右のクロスから都倉が得意のヘディングでゴールに迫るものの東京GK林に阻まれゴールならず。結局、鎬を削り合った上位対決はスコアが動くことなく0−0の引き分け。アウエーの札幌にとっては順位の入れ替えとはならなかったが、11戦無敗を継続する価値あるドローだった。これで札幌は7勝5分け2敗、勝ち点26、順位は3位変わらずとなっている。

 札幌の次の試合は、ルヴァンカップグループステージ第6節(5月16日、札幌厚別公園競技場)清水エスパルス戦を挟み、5月20日にノエビアスタジアム神戸でヴィッセル神戸とJ1リーグ第15節を戦う。
編集部