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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 15 神戸

18・05・14
気になる7位との対戦

 北海道コンサドーレ札幌は、負けなしの数字を11に伸ばした。ペトロビッチ監督は「急転直下の転落もある」といった2位FC東京戦を0−0でしのぎ切った。

 今回も伏兵に等しい7位ヴィッセル神戸。関西ダービーでは後塵を拝しているが、新参者には怖い存在だ。吉田孝行監督(41)は、2年目だが、兵庫県出身で、選手時代も最後は神戸と、いわば土地子。2007年の横浜F・マリノス時代は、札幌出身のユッキ(山瀬幸宏=現SSSコーチ)とコンビを組み先発の座を勝ち取っている。10年の神戸時代には、現コンサドの得点メーカー都倉賢も在籍していた。

 現在は5勝4分け5敗の勝ち点19で、FWポドルスキやウェリントン、さらに仙台からのMF三田啓貴が完全移籍するなど「より攻撃的」なチームを目指しているが、19得点17失点は、監督にしてみれば誤算か。


 【札幌の秘策】愛称・ミシャ監督の目が厳しい。ルヴァン杯でJ2のヴァンフォーレ甲府に連敗(A0−3、H0−3)、「聖地厚別」の無得点には、失望を隠せなかった。リーグのFC東京には0−0の引き分け。「妥当な試合だった」と言うが、後半は攻め込まれるも、GKからトップ、MFの選手が良くディフェンスした。

 今回の神戸戦も、同じようなゲーム展開が予想される。ルヴァン杯を挟んでの同様なコンディション。両チームともアグレッシブな戦いを展開するだろうが、相手の4−4−2のスタイルには、札幌のボランチの中盤でのマークとパスカット、展開の遅らせ方法が重要。3−3−3−1の攻撃型はいかがなものか。甲府戦での失敗は、攻撃のFW位置へのヘイスとジュリーニョの配置の失敗が見られた。攻撃型のシステムで、中盤の選手が、2人のどちらに出したら良いのか迷っていた。トップにボールが収まらなかった。さらにバックパスが濡れた芝で止まってしまった。この「負の遺産」を、今後に生かしてこそ、新生コンサドーレだろう。

 (中2日)の5月16日はルヴァン杯(厚別)で清水エスパルス。(中3日)の20日は、アウエーでヴィッセル神戸の2試合で夏休み。Jリーグ再開日は7月18日の予定。
池田淳