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J1第11節(4月28日)、終了間際仙台に追いつかれドローも8戦不敗

18・05・01
 4月28日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーのユアテックスタジアム仙台で7位のベガルタ仙台と対戦。前半、MF福森のゴールでリードした札幌だったが後半、仙台の反撃にあい同点とされる。さらにDFキム・ミンテが2枚目のイエローカードで退場。苦しくなったが、それでもMFチャナティップのゴールで再び突き放す。しかし、終了間際に同点弾を浴び2−2の引き分けに終わった。

 この日の札幌は仙台が前線から厳しいプレスをかけてくることを予想し、精度の高いパスを供給できる福森をボランチの位置で起用。

 試合は、予想通り高い位置からプレッシャーをかけてくる仙台を相手に札幌はボールを左右に動かしながらゴールを目指す。両者の志向するスタイルがぶつかり合うゲームは一進一退の攻防となるが前半16分、札幌が仙台の一瞬の隙を突き先制点を奪う。

 仙台の右サイド深い位置で札幌がボールを回し、MF駒井からDF進藤へバックパス。進藤は右足で高弾道のセンタリングを送ると、上空から落ちてくるボールを仙台GK関がパンチング。ボールは反対サイドにこぼれ、拾ったMF菅がワンタッチで中央へグラウンダーのパスを入れる。これをゴール前で受けた福森が落ち着いたトラップから得意の左足を振り抜きサイドネットへ突き刺した。

 先制ゴールで勢いに乗りたかった札幌だったが、仙台が逆襲を開始。狙いのプレスがハマりだし、カウンターからゴールに迫ってくる。札幌はDF陣の体を張った守りやGKク・ソンユンのファインセーブもあり、何とかリードを保ったまま後半へ。

 仙台は前半の勢いを継続させるため、ハーフタイムで2選手を同時に交代。するとこの選手起用が当たり、後半開始早々の2分、仙台が同点に追いつく。

 カウンターから一気に前線へボールを運び、交代で入った仙台FW石原に渡ったところで札幌DF石川と交錯。石川は体を張って前線にボールを残し、このこぼれ球を拾った仙台FW西村がドリブルでペナルティエリア内に進入。西村はうまいダブルタッチで札幌DFをかわしスピードに乗って右足シュート、ボールはGKクの手をかすめネットを揺らした。

 同点とされ苦しい展開となった札幌。さらに後半28分には、キム・ミンテが判定を不服として激しく異議を唱え、この日2枚目のイエローカードをもらい退場。自ら追い打ちをかけるような厳しい状況としてしまう。

 数的不利となった札幌だったが、直後の後半33分に仙台を突き放すことに成功する。右サイドから進藤がセンタリングを送ると、ボールは反対サイドへ流れる。これを左サイドへポジションチェンジをしていたMF駒井が拾い、ペナルティエリア内へドリブルで仕掛ける。駒井は細かいステップのフェイントで対峙するDFをかわし中央で待つチャナティップにパス。チャナティップは左足のトラップからリズム良く左足を一閃、鋭い弾道のシュートを仙台ゴールに叩き込んだ。

 札幌は逃げ切り体制を整えようとするも、数的不利に加え連戦による疲労もあり、仙台に押し込まれていく。試合終盤まで、なんとか耐えていた札幌だったが、試合終了間際のアディショナルタイム4分に痛恨の一撃を食らう。ホームの大声援に後押しされた仙台右からのコーナーキック。MF野津田が左足でゴールに向かう速いボールをニアサイドへ送る。これを仙台DF大岩が頭で後ろにそらすと、札幌MF兵藤にあたりゴールへ吸い込まれてしまった。

 この劇的弾の直後に試合終了のホイッスル。2−2のドローゲームは札幌にとっては最後の最後で勝ち点2を失う結果となった。これで札幌は無敗記録を8に伸ばし、5勝4分け2敗、勝ち点19で4位をキープしている。

 次節札幌は5月2日にアウエーのベストアメニティスタジアムで17位(勝ち点8)のサガン鳥栖と対戦する。
編集部