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J1第9節(4月21日)、浦和の猛攻に耐え、貴重な勝ち点1を持ち帰る

18・04・24
 4月21日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーの埼玉スタジアム2002で浦和レッズと対戦。札幌は試合を通して浦和に攻め込まれるシーンが目立ったが、守備陣の頑張りとGKク・ソンユンの好捕もあり、スコアレスドローに持ち込んだ。

 ペトロビッチ監督が以前率いていた浦和と札幌が対決することで注目が集まったこの試合。互いに持ち味を出せる「3−4−2−1」のシステムで試合に臨んだため、目の前の選手が対峙するミラーゲームとなる。そのせいか、個々の能力に勝る浦和がゲームの主導権を握り札幌陣内へ攻め込む時間が長い。

 前半15分には、浦和が押し込み、右サイドへの展開から浦和MF橋岡が右足インサイドで低いセンタリング。これを浦和FW武藤がワンタッチボレーで合わせるもシュートは枠の上。

 対する札幌の攻撃は前半17分、ペナルティエリア手前でボールを受けたMF三好が得意の左足で思い切ったミドルシュート。ボールの弾道は良かったが浦和GK西川の正面。

 すると前半20分、浦和の右からのコーナーキックで決定的なピンチを迎える。浦和MF柏木が左足で蹴り込むと、ゴールエリア付近の近距離で浦和DF遠藤が右足ボレー。シュートスピードからも「やられた!」と思ったが、GKクの信じられない反応ではじき出すファインセーブでなんとかしのいだ。

 札幌は押し込まれながらも、昨季のベースもあり自信を持っている堅守が光り0−0で折り返す。

 後半に入ると、ホームの浦和がより攻撃と前への意識を高め、成熟されたコンビネーションで札幌陣内に入り込んでくる。

 その流れで迎えた後半14分、浦和が中盤で細かくボールを動かすと、札幌DF陣が集中した瞬間を狙い、裏のスペースへ走りこんだ浦和FW興梠にスルーパスが通る。興梠は飛び出してきたGKクをワンタッチの浮かしたシュートでいなしゴールに流し込む。しかし、これは飛び出したところで興梠のオフサイドとなり、胸をなで下ろす。

 劣勢と見たペトロビッチ監督は、MF三好に代えてMF兵藤を投入、システムを3ボランチに変更。中盤の厚みが増したことでボール奪取率を高め、そこから攻め手を探る。

 札幌が押し返す時間も多くなり一進一退の攻防となるが、互いにゴールを割るまでには至らずスコアレスのままタイムアップ。アウエーの札幌にとっては、6戦負けなしとなる価値あるドローとなった。これで札幌は4勝3分け2敗、勝ち点を15とし、順位は4位変わらずとなっている。

 次節札幌は4月25日に今季初開催となる厚別公園競技場で15位(勝ち点9)の横浜F・マリノスと対戦する。
編集部