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ルヴァンカップ第4節(4月17日)、磐田に逆転でルヴァンカップ初勝利

18・04・20
 4月18日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーのヤマハスタジアムでジュビロ磐田と戦ったルヴァンカップグループステージ第4節。札幌は先制に成功したが、前半のうちに磐田に2点を奪われ逆転を許す。しかし後半、札幌が反撃に出るとお返しの2ゴールで逆転。見ごたえのある3−2のシーソーゲームを制した札幌がルヴァンカップ初勝利をあげた。

 札幌はターンオーバー制を採用し、直近のリーグ戦から先発10人を変更。若手、中堅、ベテランをバランス良くそろえ、この一戦に臨んだ。

 ペトロビッチ流が徐々に浸透しつつある札幌は、試合立ち上がりからボールを保持しながら相手の隙をうかがっていく。それでも磐田が前線から厳しいプレッシャーをかけてきており、思うように前へボールを運べずチャンスを迎えることが出来ない。

 良い形がなかなか作れなかった札幌だが、磐田の一瞬の隙を突き先制点を奪う。前半16分、中央でボールを受けたMFジュリーニョが磐田DFを一人かわしてラストパス。これにダイアゴナルに走りこんだFW内村が巧みなトラップで磐田DFの前へ入り、腰を捻るように右足でシュート。低い弾道のボールは磐田GKの右手をかすめ左ポスト内側を突き、ネットに吸い込まれた。

 勢いに乗りたかった札幌だったが、磐田が失点で崩れることなく、効果的なカウンターを仕掛けてきたため、攻勢を強めることは出来ない。

 すると前半33分、磐田が左サイドから、短いパスの連続で右サイドの磐田MF太田に展開。太田は中に切れ込みながらペナルティエリアで待つ磐田MF松本へ一度ボールを預ける。そこから太田は松本と交差しながらフリーでゴール前へ走り、松本からのリターンパスを左足のワンタッチでゴールに流し込み同点。

 さらに前半終了間際の44分には、札幌が自陣で安易なパスミスでボールを失うと、磐田MF山田のスルーパスから抜け出した磐田FW中野が、札幌GK菅野との1対1を制し、逆転ゴール。痛い時間帯に失点を許し、1点ビハインドで試合を折り返す。

 後半、反撃に出たい札幌は、磐田の前線からのプレスに苦しみながも、粘り強く攻撃の姿勢を貫く。実を結んだのは後半24分、後半から途中出場していたFW宮吉が左サイドへ大きく展開、走りこんだMF白井にボールが渡る。白井は右足に持ち直して中央へセンタリングを送ると、ゴール前に入り込んでいたジュリーニョが頭で合わせて同点とした。

 ここからなおも攻めに出る札幌。終盤に向け今季の勝利のパターンが見え始める。すると(「やはり」と言った方がいいか)後半45分に期待通りのドラマが待っていた。札幌が人数をかけ攻め込むと、右サイドでMF早坂が対峙するDFをドリブルでかわし、低い弾道のセンタリング。このボールにいち早く反応したのは宮吉。相手DFの前で体を倒しながら右足で合わせて逆転。3−2のスコアとなる勝利を確信する一撃を決めた。

 またしても今季の札幌を象徴するような終了間際の劇的なゴールでルヴァンカップ今季初勝利。これで札幌は1勝3敗、勝ち点3としたが、順位は4位のままとなっている。

 札幌の次の試合は、4月21日にアウエーの埼玉スタジアム2002で浦和レッズとJ1リーグ第9節を戦う。
編集部