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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 9 浦和

18・04・17
ミシャ監督の武者ぶるい

 北海道コンサドーレ札幌は4月21日午後4時から、アウエーの埼玉スタジアム2002で、浦和レッズと対戦する。コンサドーレは5戦連続負け無しの4勝2分け2敗の勝ち点14で4位。一方のレッズは、開幕から2分け3敗で、昨季のペトロビッチ監督の後を引き継いだ堀孝史監督が4月1日以降更迭。納まったところは、ユースコーチ、U−18監督上がりの大槻毅監督(45)。

 仙台市出身で、筑波大卒業後、高校教師をしながらJFLソニー仙台FCなどでプレー。2011年にベガルタ仙台コーチ、さらに2012年レッズの強化部スタッフになり、ユース監督で15年、16年にユース杯とU−18のタイトルを総なめにした。

 4月7日の仙台戦からピッチに立ち、ヴィッセル神戸、清水エスパルスに3連勝、順位を10位に上げた。初戦で「初めて埼玉スタジアムで指揮を執らせて頂いて、勝てたことを本当に喜んでいます」。監督の感激が選手に乗り移ったよう。次の神戸戦でDFの槙野智章をベンチ外に置くなどは「次の清水戦に、勝ちたかったから」。中2、3日の日程でも、驚きの采配だ。


 【札幌の秘策】ペトロビッチ監督(ミシャさん)は、スポンジが水を吸うようにコンサドのヤングが成長するのが「楽しみで、嬉しい」。さらに浦和を離れた選手たちとの対戦では、「ハグ」して再会を喜ぶ。調教師と馬の関係だろうか。北島三郎氏のキタサンブラックが騎手・武豊のムチで結果を残した。

 ここまで来たら、サムライブルーの日本代表も、ヴァヒド・ハリルホジッチ氏に育てられた「代表の何倍ものプレーヤー」を、23人に絞り込むのは西野ジャパンの腕の見せ所だろう。

 レッズの苦労人・新監督と、新境地を開いた「北海道とともに」のミシャさんの戦い。こんな試合は、あまり見られない。

 ミシャ監督と通訳の杉浦大輔コーチへ。「サッカーの神、調宮(つきのみや)神社」に参拝したほうがいいよ。大槻監督も長いこと浦和にいたからきっと知っているはずだ。事始めに「北海道神宮」に行ったように。

 この対戦は、両者とも「武者ぶるい」が止まらない戦いになるだろう。
池田淳