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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 7 湘南

18・04・09
7年目の曹監督がJ1残留の仕掛け

 北海道コンサドーレ札幌はホーム札幌ドームでのリーグ3連勝を目指す。4月11日午後7時キックオフで、現在2勝2分け2敗同士勝ち点8の湘南ベルマーレと対戦する。湘南の曹貴裁監督(49、京都府出身)は、現在のチームで7年目を迎える。2度目のJ1昇格を果たし、上位定着が今季の目標。札幌のペトロビッチ監督は、ホームでV・ファーレン長崎、名古屋グランパスを連破、先発メンバーが24.09歳のリーグ1の若さを誇るイレブンを指揮している。

 一方、湘南はミキッチ(38=広島)、梅崎司(31=浦和)、韓国代表のイ・ジョンヒョプ(26=釜山)ら13人の新加入者をそろえた。中でもベテラン、ミキッチとセルビア代表のアレン・ステファノビッチ(27)、また忘れてはならない藤田征也(30=札幌―新潟―湘南5年目)がポジション争いをしている。


 【札幌の秘策】ペトロビッチ監督(愛称ミシャ)は、名古屋戦で、今季初の得点を決めた都倉賢とけがから復帰したジェイをトップに据えて、最初から得点を入れていく作戦を取りたい。札幌の方が、これまでリーグ9得点8失点の得失点差1。湘南は6得点6失点で、得点が何よりも欲しいチーム。特に札幌は開始直後の相手ゴール前の混戦に持ち込んだ時は、何試合かで惜しいシュートを外している。開始直後のホームゲームの1発は、相手に重く伸し掛かる。

 また、逆もありうるので、CBキム・ミンテと相手CFイ・ジョンヒョプのマッチアップもみどころ。さらに「前進、攻めに徹する」コンサドの穴は、湘南の中盤にミキッチ、藤田、梅崎らを使った中盤のオフェンス。宮澤裕樹―荒野拓馬のボランチに加え気の利いた「遊軍」兵藤慎剛らが欲しいところだ。
池田淳