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プロカメラマン“石井一弘の目”『吠える都倉、アピールする山田』

18・03・17
 上写真/磐田戦の前半8分、豪快なダイビングヘッドを叩き込んだ都倉だったが、反則を取られ幻のゴールとなった。後方で磐田MF山田が主審に抗議している(3月14日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 札幌FW都倉賢が今季公式戦初ゴールを決めた・・・一瞬、誰でもそう思ったに違いない。14日のルヴァン杯、対ジュビロ磐田戦の前半8分、左サイドからMF菅が上げたクロスに頭から飛び込んでゴールネットを揺らした。都倉は大声で吠えながらピッチサイドに走り、正面スタンドに向かって大見得を切った。

 私自身もそう思った。データ的にも昨年磐田から3戦3得点を上げており、いわば“お得意様”だ。これで勝利を確信し18日のリーグ戦にもはずみがつく、と不覚にも勝手に思ってしまった。しかし、写真を見ると吠える都倉の後方でこの試合のキャプテンマークを付けた磐田のMF山田が主審に抗議している。結果、判定は覆った。

 この話には何とも情けないオチがついている。肝心のゴールシーンのピントが合っていなかったのだ。写真用語で「中抜け」といい、ピントがスタンドにいってしまった。以前にもあったのだが、その時は観客が一杯でそれなりにさまになっていたが、今回はガラガラ。私にとっては冷や汗ものの幸運なノーゴールとなった。
石井一弘