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ルヴァンカップ第2節(3月14日)、決定機を生かせず磐田に0−1の敗戦

18・03・16
 JリーグYBCルヴァンカップBグループ第2節。北海道コンサドーレ札幌は3月14日にホームの札幌ドームでジュビロ磐田と対戦。試合は、中盤の激しい攻防が目立つ中、後半に磐田MF松浦にゴールを奪われ、札幌はそのまま完封負け。これで公式戦5戦勝ちなしとトンネルを抜けだせない状況だ。

 10日のJ1リーグ第3節から、中3日で迎えたこの試合。両チーム共にターンオーバー制でメンバーを組んでおり、札幌は10人、磐田は11人全て入れ替えて臨んだ。

 札幌はペトロビッチ体制での公式戦初白星を目指し、試合開始からアグレッシブな姿勢が見えた。その流れから前半8分、札幌が先手を取ったかに思われる。敵陣に攻め込み、左サイド深くでMF菅が、DFをかわし左足でクロス。ボールは中央を越えファーに走り込んで来たMF都倉が豪快なダイビングヘッドで呼応。ゴールに叩き込みドームが大歓声に包まれたが、直後に審判団の判定でノーゴール。都倉が競り合いの際にDFを押したファールとされた。

 その後、磐田に攻め込まれる場面が目立つ展開となるもGK菅野の活躍もありゴールラインは割らせない。前半32分、磐田の松浦が左サイド深い位置でのインターセプトから、ペナルティーアーク辺りにいたMFムサエフへパス。ムサエフはトラップから右足で抑えの効いたミドルシュートを放つも菅野がセーブ。試合はスコアレスで折り返す。

 後半開始から札幌は連続チャンスを迎える。後半3分、右サイドに広がった札幌MF白井がワンタッチでクロスを上げる。これをペナルティーエリア内でMF宮吉がフリーの状態でヘディングシュートを放つもボールはポスト横に流れる。

 直後の後半4分、ペナルティーエリア内で札幌FWヘイスからの縦パスを受けた宮吉がDFを背負いながらのドリブルシュートもわずかに枠外。

 さらに後半10分、都倉がドリブルで右外からペナルティーエリア内へ侵入。都倉はカットインでDF2人をかわし左足で強烈なシュート。しかしボールはGKの真正面で得点とはならず。

 札幌が決定機を生かせないでいると磐田に先制を許す。後半13分、磐田MF松本が右サイド深くのゴールライン際からグラウンダーの早い折り返しを入れる。これを受けた松浦がトラップから素早いモーションの弾丸シュート。ボールがゴール角に突き刺さるGK菅野もノーチャンスの一発だった。

 追いつきたい札幌は、交代カードを切りながら磐田ゴールを目指す。終盤にはロングボールから何度かチャンスを迎えるもゴールは遠い。結局0−1のままタイムアップとなった。

 札幌の次戦は、3月18日にホームの札幌ドームで行われるV・ファーレン長崎とのJ1リーグ第4節で今季初勝利をかけることとなった。

 (写真はいずれも3月14日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/今季札幌に新加入しホームゲームでのデビュー戦となった札幌MF白井(19番)が前半8分、磐田DF森下(35番)と厳しいマッチアップを展開。白井はこの試合、何度も右サイドを駆け上がる動きを見せた


 上写真/前半8分、都倉のゴールの判定が覆りノーゴールになったことに対して抗議する札幌のペトロビッチ監督


 上写真/前半21分、札幌左サイドのFWヘイスからのクロスに反応したMF白井(19番)が反応してシュートを放つが、磐田MF宮崎(13番)、松本(14番)らに阻まれる。右端札幌MF菅(38番)


 上写真/前半44分、磐田の左CKからの攻撃、札幌ゴール裏サポーターがかたずをのむ一瞬だ。札幌の選手は左からMF荒野(27番)、小野(44番)、FWヘイス(11番)、GK菅野(1番)、MF菅、DF石川(32番)、MF都倉(9番)、DF早坂(26番)、稲本(17番)、MF白井(19番)


 上写真/後半4分、札幌でのホームデビュー戦となった新加入のMF宮吉(31番)のシュートは、わずかにゴールポスト右に外れゴールならず。その左は都倉、磐田の選手は左からMF宮崎(13番)、DF大南(25番)、森下(35番)


 上写真/後半10分、札幌MF都倉(9番)は磐田MFムサエフ(8番)にユニホームを引っ張られながらも強引にシュートするが、惜しくもGKの正面。右磐田MF宮崎(13番)


 上写真/後半13分、磐田MF松浦(11番)は先制ゴールを決め、MF山田(19番)、ムサエフ(8番)に祝福される。一方札幌の選手はガックリ、左からMF白井、FWヘイス(11番)、MF荒野(27番)、GK菅野(1番)


 上写真/磐田に0―1と敗れ、依然今季勝利なく表情も晴れない札幌の選手たち、左からMF兵藤(6番)、FWヘイス、MF都倉(9番)、GK菅野(1番)、DF横山、石川(32番)、MF白井(19番)、菅、DF早坂(26番)、FW内村(13番)、MF荒野(27番)


 上:左側写真/後半3分、札幌MF菅のシュートがCKになった時、指示を出すペトロビッチ監督
 上:右側写真/前半8分、札幌MF都倉のゴールに対し反則をアピールする磐田の名波浩監督

※北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ公式ホームページ」バナーから、「エンタメ」ページの「試合レポート」でご覧いただけます。

■ジュビロ磐田の名波浩監督のコメント
 「結果、勝ちはしましたが、われわれは調子が上がっているわけでもなく、てっぺんを狙っているわけでもなく、カップ戦でもまずはしっかり戦っていこうと。プランとしては60分までゼロで進めて、そこから攻めに転じようというものだったのですが、その前に得点ができて、交代しようと思っていた選手が得点したので、どうしようかと思ったのですが。
 ただ、その後は後ろに重くなったところをうまく使われて、斜めのクロスに苦戦させられました。ただ、相手もあのやり方を主戦術としているわけではないでしょうから、最後のところでやられていたプレーは昨年のような戦い方でしたが、皮肉になるかもしれませんが、それに一番苦しめられました」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影