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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 4 長崎

18・03・13
長崎の監督で雌伏5年J1昇格

 あのジャパネットたかたの「声」は、いまだに変わらない。まだ現場にいるような気がする。その高田明氏が社長で、アジアの大砲と言われた高木琢也氏(50)が監督と言えば、何をか言わんや―である。北海道コンサドーレ札幌の第4節3月18日午後2時からの対戦は見逃すわけにはいかない。実は高木監督は、札幌が初めてJ1昇格した2000年の岡田武史監督時代に在籍、17試合に出場してJ1昇格に寄与した。長崎県出身で小嶺忠敏監督率いる国見高から大阪商大出。日本代表で44試合出場の27得点。

 V・ファーレン長崎は3試合を終わって2分け1敗。勝ち点2で12位。 FW上がりの監督で、1トップだが、FW陣の突っ込みが早い。U−18時代から注目の鈴木武蔵が、これまで2得点。DF田上大地、FW澤田崇が各1得点だが、スペインからの2年目のFWファンマの高さと突っ込みが怖い。札幌からの中原彰吾はJリーグ第2節浦和戦とルヴァン杯2節神戸戦に途中出場していた。


 【札幌の秘策】1分け2敗の15位。依然強気なペトロビッチ監督は、ここで、ホーム初勝利をあげるチャンス。同じ攻撃型のチームだが、相手の長身FWファンマと、早いもので100試合出場を達成した鈴木武蔵。すばしっこい澤田をフリーにしてはいけない。

 コンサドは、ルヴァンカップ(14日)挟んでの中3日での戦い。ワントップのジェイと、両サイドのウイング、右の駒井善成、左の菅大輝が逆サイドへのロングフィードを持っている。この二人の健闘を祈る。さらに中盤の兵藤慎剛、三好康児のキラーパスを見たい。

 問題の守備陣はあまり変わり映えはしないが、CBのキム・ミンテが自分のことで精一杯。ここは長崎の主砲・武蔵―ファンマ―澤田に競り負けないDFを投入、札幌伝統の守備の堅さを見せて欲しい。願わくば3−0で得失点差を0にしたい。
池田淳