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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 1 広島

18・02・13
金メダル13個欲しいナ

 北海道コンサドーレ札幌の21年目の挑戦が始まる。今年も2試合アウエーでスタート第1戦は2月24日、昨季15位のサンフレッチェ広島と対戦する。新しく城福浩監督を迎えたが、広島衆は森保一監督がU−20の日本代表監督になったとともに「降格争い」の的になった。渋い顔だ。

 城福監督は徳島県出身で、2002年から07年までコンサドーレの強化本部長をした城福敬氏が兄。早大ア式蹴球部出身で富士通サッカー部が振り出し。1995年に富士通川崎が指導歴の始まり。のちに東京ガスが母体になったFC東京の監督(2008年−10)、ヴァンフォーレ甲府(12−14年)、2016年から再びFC東京の監督になったが、同年7月に解任されていた。

 チームの注目は、広島出身ながらギラヴァンツ北九州を振り出しに徳島ヴォルティスでJ2を味わい、新加入のFW渡大生(24)。昨季のJ2で2位の23得点(1位は25点のイバ=横浜FC)をマークした。ファーからの狙いが怖い。

 また、札幌のペトロビッチ監督が在籍(06から11年)した7年前からの選手はGK中林洋次(31)、DF水本裕貴(32)、MF青山敏弘(32)、MF森崎和幸(36)。コーチ陣の横内昭展、下田崇、松本良一氏らは、2020年東京五輪日本代表の森保一監督の要請により、代表コーチに移動した。


 【札幌の秘策】札幌は6人目の外国籍監督、ミハイロ・ペトロビッチ監督(60)を迎えた。ユーゴスラビアと言えば2002年代の柱谷哲二からイバンチェビッチ(ユーゴスラビア)、張外龍(大韓民国)、ジョアン・カルロス(ブラジル)の「惨事」を思い浮かべる。2018年は勝ち点6プラス、49点を取りたい。1勝と分け3ゲームで。

 沖縄キャンプを終え、ハワイでは、「パシフィック・リムカップ」の海外試合に参加、好成績を残している。ミシャさん(監督の愛称)のスタイルと選手の動きがここに来て「合致」してきた感じ。FWの都倉賢、内村圭宏、ヘイス、ジェイが「いい感じ」。左のウイング石川直樹のセンタリングが冴えているようだ。

 新加入の三好康児、宮吉拓実、駒井善成、白井康介、GK菅野孝憲と道産子の藤村怜が、新風を吹き込んで生きそうだ。あまり得点ばかり気にしないで「守りの確かさ」を、四方田修平コーチにもアドバイスして欲しい。    

 第2節もアウエーで3月2日午後7時からセレッソ大阪と金鳥スタジアムで対戦する。セレッソは札幌同様「内弁慶」要注意。ホーム第1戦の第3節は3月10日午後7時から札幌ドームで清水エスパルスと対戦する。
池田淳