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コンサドーレの「父と息子」たち

18・01・18
 上写真/北海道コンサドーレ札幌の新監督就任記者会見でミハイロ ペトロビッチ監督(中央)就任までの経緯などを説明する野々村芳和社長(左)、右はコーチ兼任で通訳の杉浦大輔氏


ミシャ監督と新加入選手の記者会見

 北海道コンサドーレ札幌は1月12日、2018年の新体制の記者会見などが行われた。朝9時過ぎからミハイロ・ペトロビッチ監督、スタッフ、プレーヤーが札幌市西区の「白い恋人サッカー場」で、今季の初の全体練習。雪は降らなかったが、午前9時過ぎは、マイナス気温。新加入の5人はU−18から昇格した藤村怜を除いては、みんな本州上がり。「寒い、寒い」と体をウオームアップするにはかなり走り込んだ。ただ、中国で行われているアジア選手権に出場中のU−23の日本代表MF三好康児(川崎フロンターレ出)は、欠席した。

 練習終了後に、市内のホテルに移動しての記者会見には、新加入の5人が出席した。三上大勝GMと今季から強化本部長に就任した室蘭大谷高出身の竹林京介部長が見守る中で自己紹介、コンサドのメンバーとしての心意気を語った。GKの菅野孝憲は「全力でゴールを守り、力になりたい」と、報道関係者の前で、力強く宣言した。MFの駒井善成は浦和レッズで、ペトロビィッチ監督と一緒にいただけに「浦和では、あまり出番がなかった。ここではスタメンを目指したい」と語った。MF白井康介は「J1の舞台に早く慣れたい」と。FW陣の宮吉拓実は、年代別日本代表の経験が多く「得点を取れるプレーをしたい」。FWのドサンコ藤村怜は「より多くピッチに立ちたい」と、詰め襟の学生服が似合っていた。

 ペトロビッチ監督(愛称=ミシャ)は、野々村芳和代表取締役社長CEOと一緒に登壇、杉浦大輔コーチ兼通訳を介して記者らの質問に答えた。


「妻も2人の子供も札幌が気に入っています」

―フリーランスの池田です。私が一番欲しかった答えです。解答をミシャありがとう。

―監督就任を決めたわけは…
 「四方田さんは非常に素晴らしい仕事をした。一緒に仕事をできる機会を与えてくれたことに感謝している。攻撃的な素晴らしいサッカーを見せたい」。

―目指したいあなたのサッカーは…
 「プロとして43年間仕事をする中で、二つのタイプの指導者を見てきた。厳しい規律を選手に設ける監督と、もう一つは選手に考える余地を残すタイプ。私は選手を規律で縛らない。選手には『サッカーが出来て幸せ。今日もサッカーが楽しめる』そんな気持ちで練習してほしい」。

―今季の目標は…
 「昨季を上回るポイントを取る。昨季より良いサッカーを見せる。そうでなければ、四方田さんから引き継いだ意味がない。札幌には強い野球チームがある。サッカーでもそのようになりたい」。

―北海道の印象は…
 「生まれ育ったユーゴスラビアに似ている。雪もあるし、私の幼少時代を思い出させる。時間が有れば、窓の横に座って雪を見ている。この気候を楽しんでいます」。「妻と二人の子供も札幌が気に行っています」。

―選手と監督スタッフの間柄は…
 「ファミリーと呼びたい。スタッフは親、父。選手は子供たち。自分の家族より長い時間を過ごしている。そこで互いに尊敬しあう気持ちが必要です」。

(写真はいずれも1月12日、プレミアホテル−TSUBAKI−札幌、撮影・石井一弘)


 上写真/2018シーズン新加入選手記者会見後、ポーズをとる選手たち。左からGK菅野、MF駒井、白井、FW藤村、宮吉


 上写真/2018シーズン新加入選手記者会見で抱負を語る選手たち、右からFW宮吉、藤村、MF白井、駒井、GK菅野、左端GMの三上大勝氏、その右、新しく強化部長に就任した竹林京介氏


 上写真/緊張の新加入選手記者会見で、一番年長のGK菅野(左端)のジョークに一瞬笑顔を見せる選手たち。右へMF駒井、白井、FW藤村、宮吉


 上写真/就任会見で決意を語るペトロビッチ新監督

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影