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J1第32節(11月18日)、ジェイの2発で清水を撃破、J1残留決定!

17・11・22
 11月18日、アウエーのIAIスタジアム日本平で行われた北海道コンサドーレ札幌対清水エスパルスの試合J1第32節。札幌は前半にFWジェイの2ゴールでリードを奪うと、後半も清水にゲームの主導権を渡さずそのまま2−0で快勝。2001年以来16年ぶりとなるJ1残留を自力で決めた。

 13位の札幌は残り勝ち点3でJ1残留が確定し、その札幌を勝ち点3差で追う14位清水の残留を争う注目の一戦。

 試合は、立ち上がりから積極的な姿勢を見せた札幌がペースをつかむ。サイドを起点にドリブル突破や、人数をかけたコンビネーションで相手守備陣を崩し、中央で待つ競り合いに強いジェイへ合わせる攻撃を仕掛ける。

 すると前半11分、札幌が狙い通りの形で先制点を奪う。MF荒野が前線でボールを受け、左サイドのMF石川に展開。石川は左足のダイレクトで正確なセンタリングをゴール前へ送ると、ファーサイドに走りこんだジェイが清水DF松原をはじき飛ばす豪快なヘディングでネットを揺らす。

 ホームで負けられない清水も反撃に出るが、札幌も集中した守備で対抗すると相手のシュートミスや運にも助けられる。前半32分には札幌ゴール前へ上がった高い弾道のクロスボールに飛び出したGKク・ソンユンが清水FW金子と接触しボールをこぼす。そのままゴール内に転がったがここは金子のファウルの判定で事なきを得た。

 札幌がピンチを脱すると、前半39分に追加点が生まれる。清水陣内左サイドの深い位置でボールを受けたDF福森から石川、MF兵藤、チャナティップと流れるようにボールがつながりペナルティエリア内に進入。チャナティップが鋭い切り返しで仕掛けると清水DFがギリギリで足を出す。これがこぼれ球となり、拾った福森が中央で待つジェイへグラウンダーのパスを通すと、ジェイは左足のダイレクトでゴールに流し込み、前半で2点リード。

 後半に入ると清水にボールを支配される時間が増えたが、札幌はうまくゲームコントロールしながら時間を進める。

 最後まで1点を狙う清水は、けがから復帰のエースFW鄭大世を入れるなど攻撃の選手を一気に代えて攻めに出る。終盤に向け札幌ベンチもMF稲本を投入し要所を締め、相手に流れを渡さないままタイムアップ。札幌が2−0の完封で、今季苦手としてきたアウエーで2連勝を飾った。

 この結果、札幌は10勝7分け15敗、勝ち点を37に伸ばし、順位は13位と変わらないが、降格圏となる16位ヴァンフォーレ甲府とは残り2試合で勝ち点差が9となったため、札幌が見事J1残留を果たした。

 次節札幌は11月26日にアウエーの吹田スタジアムで10位のガンバ大阪と対戦する。
編集部