コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 31

17・10・26
王者・鹿島の苦闘が続くが

 北海道コンサドーレ札幌は、Jリーグの王者・鹿島アントラーズと10月29日午後4時からホームの札幌ドームで、北海道にとっても「世紀の一戦」に当たる無我夢中のサッカーの真髄に挑む。鹿島はJリーグ優勝最多の8勝、横浜F・マリノスと共にJ1からの降格の経験がない逸材だ。
 ここまで書いて、天皇杯の準決勝の情報が入った。鹿島対ヴィッセル神戸は1−1のまま延長戦でも決まらずPK戦。神戸が5−4で勝った。120分戦っての「ジャイアントキリング」。鹿島はGK曽ケ端準とFW金崎夢生らが欠場していたが、先発のほとんどが中3日でコンサド戦を迎える。さらに前節は横浜マリノスに接戦の2−3で敗れている。勝利を導く「決め手」が、見えない状態が続いている。2位川崎フロンターレとの勝ち点差2は、札幌にとってもプレッシャーになるのか。

 【札幌の秘策】ここは「待ってました」とばかりに先制を仕掛けたい。ジェイ―都倉賢の2トップの息がぴったりだ。チャナティップと宮澤裕樹の攻めでは、第二波を生み出せると攻撃は万全だ。
 さてディフェンスが考えどころ。鹿島は中央突破と両サイドからの3段波のような攻撃が得意だ。特に右の西大伍のドリブルとパスは目を見張る。札幌のDF陣も堅実な守りを見せるが、鹿島の右からの展開、ニアとファーへの緩急の配球に注意したい。また、札幌のフリーキッカー福森晃斗が、攻守にわたる活動で、疲労が心配。西とのマッチアップを誰にするかもカギになる。
 アウエーでの1勝を無にしないような、ホームでの三位一体の応援を期待したい。
池田淳