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J1第30節(10月21日)、アウエーでF東京を破り、残留へ近づく勝ち点3

17・10・24
 10月21日、アウエーの味の素スタジアムに乗り込んだ北海道コンサドーレ札幌は11位のFC東京と対戦。前半、押し気味に進めながらも得点を奪えなかった札幌だったが、後半に入りFWジェイの2試合連続の2ゴールでリード。守ってもFC東京の反撃を1点に抑えた札幌が2−1で勝ちきった。今季苦手としていたアウエーでの初勝利となり、残留へ大きく近づく勝ち点3を積み上げた。

 前節札幌は、ホーム厚別公園競技場で3位の柏レイソルを相手に3−0と完封勝利と、勢いと自信をもってアウエーのF東京戦に挑んだ。対するF東京は9月10日に安間新監督をコーチから昇格させ、チームの立て直しを図るも、1勝2分け1敗と思い通りの結果は出ていない。

 すると試合は、立ち上がりからチーム状態の差が出た形となり札幌が優位に進める。前半2分には後方からのロングパスを受けたFW都倉が得意の左足を振り抜くとポスト直撃。前半7分にも都倉はDF福森のフリーキックを頭で合わせたがGK正面。札幌が堅い守備から奪ったボールを素早く前線に送る効果的な攻めで決定機を作るも、F東京GK大久保のファインセーブに阻まれ、スコアレスで試合を折り返す。

 迎えた後半、札幌がいきなり試合を動かす。後半2分、センターライン付近からのフリーキックを福森が一気にペナルティーエリアの右側に蹴り込み、都倉が頭で中央へ折り返す。このボールを受けたFWジェイが胸トラップから右足でハーフボレー。ボールは低い弾道で相手ゴールネットに突き刺さった。

 先制点で勢いに乗った札幌は攻勢を強め、さらにチャンスを作り出す。福森が狙ったゴール正面の直接フリーキックのシーンや、DF菊地からのセンタリングに都倉が頭で合わせるなど、ゴールとはならなかったが可能性を感じさせた。

 良い流れの中、後半14分。左サイドに開いていた都倉がMF石川からボールを受け、ゴール前へセンタリングを送る。これにタイミングよく走りこんできたジェイが叩きつけるようなヘディングシュートで追加点。ジェイの2試合連続となる2ゴールの活躍で2−0とした。

 ホームのF東京は、前線を代えながら前への圧力を高め札幌ゴールへ迫ると、後半20分にDF太田のコーナーキックから、ファーサイドで待っていたDFチャン・ヒョンスが頭で押し込み1点差に迫る。

 なおも攻め込むF東京だったが、札幌ベンチもMFチャナティップに代えてMF稲本を入れるなどゲームの流れを見極めしっかりと対応。ベンチの期待通り、F東京のチャンスの芽を摘んでいき、同点弾を許さず。そのまま2−1で札幌が逃げ切りの勝利を収めた。

 これで札幌は9勝7分け14敗、勝ち点を34に伸ばした。順位は13位と変わらなかったが、降格圏となる16位サンフレッチェ広島との勝ち点差が7に広がり、J1残留が現実的なものとなってきた。

 次節札幌は10月29日に札幌ドームで首位の鹿島アントラーズ(勝ち点64)と対戦する。
編集部