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J1第28節(9月30日)、残留争うライバル広島戦はアウエーで痛み分け

17・10・05
 9月30日、アウエーのエディオンスタジアム広島に乗り込んだ北海道コンサドーレ札幌はサンフレッチェ広島と対戦。前半は互いに相手の良さを消す戦いでスコアレス。後半も緊迫した展開だったが、広島が札幌の一瞬の隙をつきPKを獲得し先制。負けられない札幌が反撃に転ずるとこちらもPKを奪取。FW都倉が落ち着いて決め同点とすると、そのまま1−1でタイムアップ。勝ち点1ずつを分け合う結果となった。

 前節までで、札幌が勝ち点27の14位。広島は勝ち点26で15位と勝ち点1差でピタリと背後に付ける。両チームJ1残留をつかむためにも否が応でも気合いが入った。

 札幌が前線の長身FWジェイと都倉のツインタワーにボールを集めてシンプルに攻撃を組み立てるのに対して、広島はボールポゼッションから前線のブラジル人トリオの個人技も絡めて主導権を取りにかかる。

 互いに持ち味を出しながら攻め込もうとするが、事前のスカウティングも生かし簡単には長所を出させない守りを徹底。そのためハイテンポで試合が動くことがなくチャンスも数回で0−0と堅い印象で前半を終える。

 迎えた後半も、相手の隙をうかがう伯仲した展開が続いていたが、先に試合を動かしたのはホームの広島。後半15分、ペナルティエリア内にボールを持ち込んだアンデルソン・ロペスを札幌DFが倒しPK。これを自ら左足で冷静に流しこみ先制。

 追いつきたい札幌は後半24分、ピッチ中央でボールを持ったMFチャナティップがドリブルで運んでから左サイドへ展開。中央へ折り返されたボールは反対サイドまで流れたが、追いついたMF荒野が速いクロスを入れると、対応した広島MF稲垣の手に当たりPKの判定。これを都倉がGKの逆をつく落ち着いたシュートで難なく沈め同点とした。

 ここから決勝点を狙う両チームは、前掛かりとなりオープンな展開に。広島が後半39分にペナルティエリア内で見事な崩しからビックチャンスとなるがシュートは枠の外。札幌は後半アディショナルタイム5分、左コーナーキックを途中出場のMF小野が蹴り、ファーサイドで待っていたMF石川が頭で合わせるもジャストミートせず。互いの思惑が交錯した一戦は1−1のまま試合終了のホイッスルが鳴った。これで札幌は7勝7分け14敗、勝ち点28とし、順位は変わらず14位のままとなっている。

 次節札幌は10月14日に、札幌厚別公園競技場で3位の柏レイソル(勝ち点53)と対戦する。
編集部