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J1第23節(8月19日)、1点差に詰め寄るも反撃及ばず川崎に惜敗

17・08・22
 8月19日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーの等々力陸上競技場に乗り込み川崎フロンターレと対戦。攻め込まれる展開の札幌は我慢しきれず前半に1点を失う。後半に入っても川崎のペースは変わらず追加点を許す。2点ビハインドの状況から札幌は立て直し1点を返すが、反撃もここまで。1−2で敗れた札幌は5勝5分け13敗の勝ち点20のまま、順位は残留圏内ぎりぎりの15位を保っている。

 試合は、開始前から降り続く大雨の影響でスリッピーな状態のピッチコンデションでキックオフ。その難しい環境下でも川崎は得意のパスワークを生かし、序盤から札幌を圧倒してくる。前半3分には川崎FW小林がペナルティーエリア外から強烈なシュート。このピンチは札幌GKク・ソンユンがなんとか防ぎ、事なきを得た。

 川崎のピッチを広く使った多彩な攻めに対して必至に札幌は耐えていたが、一瞬の隙をつかれ先制点を許す。前半13分、川崎は左サイドから、バイタルエリア中央付近で待つ川崎MF大島にボールが渡る。札幌DFの寄せが甘く、フリーで余裕をもった状態の大島は前線に走り込む川崎MF家長に絶妙な浮き球のスルーパス。これを家長は左足のダイレクトボレーで合わせると、札幌GKクがシュートを間一髪前にはじく。このこぼれ球に素早く反応した川崎MF中村が冷静に押し込んだ。

 早い時間帯に追いつきたい札幌だったが、川崎にボールを支配され、札幌がボールを奪っても素早いプレスにあい、反撃の糸口を見いだせないまま前半が終了。

 後半に入っても川崎のリズムで試合が進むが、札幌も我慢強い守りからカウンター攻撃を仕掛ける。MFチャナティップのキープ力やFWジェイの的確なポストプレーを入れながら相手ゴールに迫るようになってきた。

 しかし、またもネットを揺らしたのはホームの川崎だった。後半30分、札幌陣内右サイドでボールを奪われると、細かいパスワークから川崎DF登里が深くえぐり、中央へ鋭いクロスボールが入る。これを札幌DFとGKの間に斜めに走り込んできた小林に右足のワンタッチで叩き込まれ0−2。

 攻めるしかなくなった札幌は前線からの圧力を高め、リスクを負いながらもゴールを奪いに行く。するとこの策が功を奏し追撃の一発を決める。後半35分、ハーフウエーライン付近で隙のあるボールの持ち方をした川崎DF谷口へFWヘイスが猛然とプレスをかけると、ボールがヘイスの足に当たり川崎陣内へ大きく跳ね返る。このボールに川崎GKチョン・ソンリョンが飛び出してきたが滑るピッチで目測を誤り、ボールを後方に逸らす。そのルーズボールを拾ったヘイスが無人のゴールへ冷静に流し込み1点差。

 これで勢いに乗った札幌は次々に川崎陣内へボールを送り、チャンスを作り出す。得意のセットプレーや、自慢の高さでゴールに迫るが、川崎DF陣も最後はしっかりと体を寄せて守り切る。試合終了間際に得たフリーキックのチャンスにはGKクも攻め上がり頭で合わせたが枠を捉えることが出来ずにタイムアップ。結局札幌は1−2のスコアで地力に勝る川崎の前に屈した。

 次節札幌は8月26日に札幌厚別公園競技場で12位のベガルタ仙台(勝ち点29)と対戦する。
編集部