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J1第21節(8月9日)、決定機を生かせず横浜FMに0−2で敗れる

17・08・11
 北海道コンサドーレ札幌は、8月9日、札幌ドームに横浜F・マリノスを迎えJ1第21節を戦った。試合は前半スコアレスで折り返すも、後半に横浜MF扇原に頭で決められると、さらにオウンゴールで失点し、0−2で敗戦。これで札幌は5勝4分け12敗の勝ち点19のまま、順位は15位で動きはなかった。

 前回のホーム戦で強豪浦和レッズを破ったものの、前節アウエーでは首位セレッソ大阪に力の差を見せつけられて敗戦。残留争いを優位に進めるためにも、ホームで勝ち点が欲しい札幌は、デーゲームに駆け付けた17,350人の前で果敢に横浜ゴールに迫る。

 前半、札幌は惜しいチャンスを作っていた。前半18分の左コーナーキックからFW都倉のヘッド、前半22分には都倉のパスカットからFWヘイスの右足ミドルシュート、しかしいずれも横浜GK飯倉の好セーブに阻まれる。

 さらにゴールの匂いがしたのは前半39分、右サイドをMF荒野が切れのあるドリブル突破から丁寧な折り返しを入れる。待っていたヘイスが右足でワンタッチシュート。これは横浜DFミロシュ・デゲネクの懸命なシュートブロックに合い、惜しくもボールはバーの上。札幌は何度か迎えた決定機を決めきれずに前半を終える。

 後半に入ると地力に勝る横浜がMF齋藤を中心に攻撃を組み立て、札幌ゴールを脅かす回数が増える。すると後半10分、左コーナーキックから横浜扇原が頭で合わせ先制。札幌GKク・ソンユンの手にあたったがボールを外にはじけなかった。

 追いつきたい札幌は、後半27分にDF河合に代えてFWジェイを投入。攻撃の姿勢を強める。しかしそれが裏目に出たか後半31分、都倉が横浜MF齋藤のドリブルを後ろから倒し、この日2枚目のイエローカードで退場。数的不利となり流れは完全に横浜に。直後の後半33分、右サイド深くを駆け上がった横浜DF松原が、速いセンタリングをゴール前に蹴り込む。このボールに反応したク・ソンユンがファンブル、角度が変わって無情にもゴールにこぼれ落ちた。これまで幾度となくチームを救ってきた守護神だったが、この日はク・ソンユンの日ではなかった。

 札幌は、1点でも取り返そうと、終盤にFW内村、MF小野を連続投入するもそのまま0−2で試合終了。ホームで勝ち点を積み上げることは出来なかった。

 次節は8月13日、札幌ドームで勝ち点19で並ぶ14位ヴァンフォーレ甲府と対戦する。ホームで残留争いをしている相手との直接対決だけに、勝ち点3が至上命題だ。

 (写真はいずれも8月9日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/前半14分、札幌MFチャナティップ(18番)が横浜DFデゲネク(34番)と競り合いながら、ドリブルで持ち込みシュートするがゴールは成らず


  上写真/前半18分、札幌左CKからの攻撃でFW都倉(9番)がヘディングシュートするが決まらず、右は横浜DF中澤、左はMF齋藤(10番)


 上写真/前半27分、横浜MF喜田(5番)の攻撃を囲むようにしながら守り、押し返す札幌の選手たち。左からMF兵藤(6番)、GKク・ソンユン、DF河合(4番)、福森、MF荒野(27番)、喜田の右は横浜DF山中(24番)


 上写真/前半28分、横浜FWウーゴ・ヴィエイラ(中央)の攻撃を挟み込むようにして守る札幌DF河合(4番)とMF荒野(右)、左後方GKク・ソンユン


 上写真/前半45分、札幌FW都倉(9番)が横浜MF齋藤(左端)とのマッチアップで体勢を崩しながらもヘイス(11番)へパスを出す


 上写真/後半10分、横浜左CKからMF扇原(左端の6番)がヘディングでゴールを決め先制する。右端札幌FW都倉(9番)、その左GKク・ソンユン。クは体が反応していないように見える


 上写真/後半33分、横浜DF松原のシュートが札幌GKク・ソンユンに当たりオウンゴールとなり追加点を上げる。FWウーゴ・ヴィエイラ(7番)が両手を広げて喜ぶ、左はMF天野(14番)、右手前札幌DF菊地(15番)


 上写真/後半追加タイム2分、札幌の攻撃は横浜GK飯倉(左)にキャッチされ反撃ならず。中央右は途中出場した札幌FW内村、手前はDF福森(24番)、右端は先制点を上げた横浜MF扇原(6番)、内村と福森の間にDF中澤の顔が見える


 上:左側写真/前半15分、判定に両手を大きく広げて「それはないだろう・・・!」と言わんばかりに副審に抗議する札幌の四方田修平監督
 上:右側写真/前半25分、大きな声で選手に指示を出す横浜のエリク・モンバエルツ監督

※北海道コンサドーレ札幌の四方田修平監督のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ公式ホームページ」バナーから、「エンタメ」ページの「試合レポート」でご覧いただけます。

■横浜F・マリノスのエリク・モンバエルツ監督のコメント
 「予想していたとおりインテンシティーの高いゲームになった。特に前半はダイレクトプレーで長いボールを使い、前線のフィジカルに優れた選手を使ってくることを予想していた。ただ、自分たちがボールを持ったときは相手を走らせることができたので、後半は連動性のスピードを上げてゴールに結び付けることができた。先制したあとは自分たちがゲームを進めやすくなり、最終的に2−0というスコアになった」

−−11試合負けなしの要因は?
 「大事なこととして、11試合負けていないことよりも、勝っている試合が多いことが大事。そして勝つために大事なこととして、攻守のバランスが取れたサッカーをすること。しっかり守備をして失点を減らし、自分たちがボールポゼッションするサッカーが良いクオリティーで出せている」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影