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J1第18節(7月8日)、福森の2発が救う。大宮相手に貴重なドロー

17・07・11
 7月8日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーのNACK5スタジアム大宮で16位の大宮アルディージャと対戦。前半は互いに牽制し均衡状態となっていたが、後半開始早々に大宮が2得点。追いつきたい札幌はDF福森が直接フリーキックを決めて1点差に迫ると、終了間際にも福森が再びフリーキックを直接沈めてタイムアップ。土壇場で引き分けに持ち込んだ。これで札幌は4勝4分け10敗の勝ち点16で降格圏外の15位をキープしている。

 札幌にとっては負けると降格圏、大宮は勝って入れ替わりで脱出と、直接のライバルを叩きたい両者の思惑が交差する大事な一戦となった。

 試合は、立ち上がりから大宮がボールをキープし攻め込む展開も、札幌はGKク・ソンユンを中心に体を張った守備で対抗。前半終盤に向け札幌が勢いを取り戻し、時折鋭いカウンターから隙をうかがうが、ゴール前の精度を欠き得点を奪えないまま前半が終了。

 スコアレスで後半に入ると、札幌はいきなり出鼻をくじかれる。後半2分、札幌左サイド深くから大宮がロングスローでゴール前へ放り込んでくると、混戦となり一度はクリアをするも、こぼれ球を大宮FW大前に左足ワンタッチボレーで合わされて失点。

 これで気落ちしたのか直後の後半4分にも連続失点を食らう。大宮GK松井からのロングフィードを簡単に競り負け、札幌左サイドを大宮MF横谷に突破される。横谷が中央に折り返すと走りこんでいた大前がシュート。ここはGKクがセーブするが、跳ね返ったボールを大宮FW江坂に左足で冷静に押し込まれた。

 2点のビハインドを背負った札幌は攻めの姿勢を強め、FWヘイスを中心に大宮のバイタルエリアにボールを運ぶ回数が増える。この展開が功を奏したのは、後半36分。ゴール正面約21メートルの位置でフリーキックを得ると、ボールの横には福森とMF小野が立つ。福森が短い助走から左足を振り抜くと、キーパーがポストに寄っていたサイドを鋭く低い弾道で打ち抜いた。

 このゴールで勢いの増した札幌は押せ押せムードで押し込み続ける。するとこのまま終了かと思われた最後のワンプレーでまたしてもフリーキックを獲得。先ほどのフリーキックよりもゴール向かって左の位置となり、左足で狙うには難しい角度に思えたが、福森には関係なかった。得意の左足から放たれた正確無比なキックが、大宮の壁の外から曲がってニアサイドのポストギリギリに吸い込まれると、直後に試合終了の笛。劇的過ぎる同点弾で2−2の同点に持ち込み、起死回生の勝ち点1を獲得。最後まで諦めない姿勢がチームを土壇場で救う結果となった。

 次戦札幌は7月26日にルヴァンカップ プレーオフ第2戦をアウエーのキンチョウスタジアムでセレッソ大阪と戦い、7月29日に札幌ドームで浦和レッズとJ1第19節を行う。
編集部