監督解任で復調の大宮

　１５位の北海道コンサドーレ札幌は７月８日午後７時からアウエーで１６位の大宮アルディージャと対戦する。前節まで１５位の大宮は、横浜Ｆ・マリノスに１−２で敗れ１６位、札幌は６連敗の末、清水エスパルスに１−０で勝利して、勝ち点１差での１５位。長いことこの両チームは「降格争いライン」を続けている。

　大宮は１７−１８−１６−１５位の危険地帯をさまよい、５月２８日、ついに渋谷監督を解任、伊藤彰コーチ（４４）を監督に据えた。札幌は１１節から６連敗と、何か似ている。ヒットは、大宮が監督交代後、サガン鳥栖、アルビレックス新潟、サンフレッチェ広島から１分け２勝の勝ち点をあげ、ここから上向いてきた。札幌は、前節の清水に１−０で勝ったこと。お互い復調の兆しをもっての戦いになるが、札幌は、この大宮戦が「今季の山場と見る」。

　【札幌の秘策】得点源のＦＷ都倉賢が累積警告カード４枚で今節は出場停止。代わりにＦＷヘイスが、２試合連続得点で調子を上げてきた。ジュリーニョがけがでブラジルに帰り、ＭＦのマセードに期待がかかる。大宮の点取り屋はＭＦの江坂任で２年目だが、都倉と同じ５得点。攻守の中心になっている。遠いところからでも打ってくるので要注意。最近札幌は立ち上がりの得点が、多くなっている。ポゼッションやバックラインまでのボール回しで、相手をじらす戦いも面白い。