しぶとい勝ち方の柏

　北海道コンサドーレ札幌は６月２５日午後７時から、アウエーで柏レイソルと対戦する。柏は５月２７日ホームで大宮アルディージャに４−２で勝ち１位に躍り出た。続く１４節（６月４日）浦和レッズにも１−０で勝利、１５節のヴァンフォーレ甲府には０−０で引き分けたものの９試合負け無しの快挙。

　だが、５月３１日のルヴァン杯で、札幌の聖地・厚別では１−２でコンサドに敗れている。２年目の下平隆宏監督（４５）は、「若手の選手２人を使ってそれなりの結果を出してくれた。これまで（ルヴァン杯で）１勝しかできなかったのは、反省している」と謙虚だった。青森出身で柏の前身・日立で、社員選手からのスタート。その後、柏でプロ入り、今や柏を担っている。

　柏と札幌の対戦成績はＪ１とカップ戦合わせ８勝２分け５敗。Ｊ２も３勝１分け２敗と、柏がちょっぴり優勢。ホームだし、激しいトップ争いに全力で挑んでくる。下平監督のしぶといボールポゼッションからのＤＦ陣の裏を取った一矢が怖い。

　【札幌の秘策】このところＦＷ都倉賢のゴールがない。相手の点取り屋ＦＷクリスティアーノが、都倉と同じ５得点。柏は勝ち点３１の割には得点２２、失点１３（得失点差９）は、追いかけるベスト３までのセレッソ大阪、ガンバ大阪の得点から見ると少ない。１試合平均１．５。札幌はルヴァン杯のような戦いで２点を取って守り切る、それこそ四方田修平監督の「しぶとさ」必要だ。