コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

J1第12節(5月20日)、残留争う最下位の新潟に敵地で敗戦

17・05・22
 北海道コンサドーレ札幌は5月20日にアウエーのデンカビッグスワンスタジアムでアルビレックス新潟と対戦。前半スコアレスの展開も、後半、新潟に先制点を奪われた札幌は最後まで相手の堅い守りを崩せず、0−1で敗戦。リーグ2連敗となった。

 今季ここまで1勝2分け8敗で最下位に沈む新潟は、呂比須ワグナー新監督を迎え巻き返しを図るホーム戦。一方の札幌も残留をかけて争うことになる下位のチームに負けられない試合だった。

 試合は、8試合でリーグワーストの25失点となっていた新潟が、守りを重視しカウンターから活路を見いだそうとする。対する札幌はサイドを起点に、前線の高さを生かしながら攻めていく。

 札幌のファーストチャンスは前半5分、ペナルティーエリア手前左からフリーキックを獲得し、蹴るのはDF福森。得意の左足でゴール前へやわらかくボールを送るとFW都倉が新潟DFと競り合いながら頭で合わせる。これは惜しくも枠には飛ばなかったが、札幌が得意の形を見せる。

 この一戦にかける思いの強い新潟は鋭いカウンターから札幌ゴールに迫る。前半7分、高い位置でボールを奪うと札幌DF陣の裏に走り込むMF山崎にスルーパス。山崎が左サイドをドリブルで持ち込み中央へグラウンダーのクロス。スピードに乗ってきたFW鈴木がニアサイドで合わせるも、シュートはサイドネットに外れて札幌は事なきを得た。

 札幌の惜しい攻撃は前半21分。スローインの流れからボールを受けたMF荒野が鋭いくさびのパスをバイタルエリアに位置するMF早坂に入れる。フリーで受けた早坂は反転し右足でループシュート。これは新潟GK大谷が左手一本でわずかに触りゴールならず。互いに一進一退の攻防が続く中、0−0で前半が終了。

 後半に入り、主導権をつかんでいたかのようにみえた札幌だったが、先に均衡を破ったのは新潟。

 後半21分、押し込んでいた札幌が、コーナーキックの流れからミドルシュート。しかしこれを跳ね返した新潟が、一気の高速カウンターアタック発動。自軍深くでボールを受けた新潟DF富澤がドリブルから絶妙なスルーパスを送ると新潟MFホニがフリーで抜け出す。トップスピードでペナルティーエリア内に侵入したホニは、GKク・ソンユンと1対1。クもシュートコースを消しながら寄せ、最後は難しい角度となったがホニが冷静にGKクの股下を抜くシュートを沈めた。

 攻めるしかなくなった札幌は後半24分にMF荒野に代えてMF小野、後半35分にはMF菅に代えてFWジュリーニョを投入し攻めの姿勢を強める。しかし、新潟の体を張った守りの前に最後までゴールは遠く、0−1で痛い完封負けを喫した。これで札幌は3勝3分け6敗、勝ち点は12、順位は15位変わらずとなっている。

 札幌の次の試合は5月24日のルヴァンカップグループステージ第6節、札幌ドームでベガルタ仙台と対戦する。
編集部