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『池淳の岡目八目』コンサドーレの秘策を探る 9

17・04・27
俊輔と小野の競演だよ

 4月30日午後3時からヤマハスタジアムで中村俊輔と小野伸二が対戦する。ジュビロ磐田に「永住」を決めた俊輔が名波浩監督(44)のもとで戦いを挑んでくる。日本では横浜F・マリノスしか知らない男が2016年のJリーグ終了後動いた。と言うより名波監督の術中にはまった。交渉は天皇杯が終わった1月から。名波監督が代表のころの背番号が10、中村も10をつけていた。先輩から後輩の誘い合いは極秘に行われた。中村は、所属会社との壁もあったので完全移籍しか手がなかった。名波監督の秘策は背番号「10 SHUNSUKE」のジュビロのユニホームだった。名波監督は会社に頼んで100着ユニホームを作った。獲得成功の折には俊輔に10枚、あとの90枚は関係者に配布。これが大成功。今季のJリーグ戦も現在6位。日本代表のレジェンド同士のエピソードは、筋金入りだった。

 そんな二人に一枚絡んでいるのがコンサドーレの小野伸二。2000年のアジアカップを制したころで同じMFに望月重良氏(現・SC相模原代表取締役会長)もいた。共に戦った選手、名波、中村、小野の固有のプレースタイル、考え方、技術がそれぞれ比べられないほどの「価値」があるという。必見に値するものだ―と。    

 【札幌の秘策】ルヴァンカップで磐田には先勝している。四方田修平監督としては、ここでは負けられない。俊輔のセットプレー(FK・CK)が冴えてきている。コンサドの福森晃人の、それも観たい。試合の勝ち負けより、選手たちの「味」を観覧するゲームがあってもいい。浦和同様のモチベーションなら良いのだが―。
池田淳