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J1第8節(4月22日)、格上の浦和相手に粘りを見せるも2−3で惜敗

17・04・25
 4月22日に埼玉スタジアム2002で行われた、北海道コンサドーレ札幌と浦和レッドダイヤモンズのJ1第8節。アウエーで先制された札幌は、一度は同点に追いつくも、前半終了間際に追加点を奪われる。後半、さらに1点を失い2点ビハインドとされた札幌は終了間際に1点を返すが反撃もここまで。2−3で競り負け、アウエーの地から勝ち点を持ち帰ることは出来なかった。

 試合は、予想された通り首位を走る浦和がボールを支配する展開で進む。対する札幌は守備のブロックをがっちりと形成し我慢強く対応。個々の力では後手にまわるものの、互いにカバーしあい組織で対抗した。

 札幌の耐える時間帯が続いていた前半20分、セットプレーから先制点を奪われる。右からのコーナーキック、浦和MF柏木が左足で蹴ったボールをニアサイドで浦和FWラファエル・シルバがヘディング。札幌DFと競ったボールがこぼれると、いち早く反応したラファエル・シルバが体勢を崩しながらも右足でゴールに蹴り込んだ。

 その後も浦和に攻め込まれ苦しい時間が続いていた札幌だったが、一瞬の隙をつき同点に追いつく。

 前半34分、左サイドからMF田中が中央のFW都倉に斜めの楔のパスを入れると、都倉は近くにいたFW菅に落とす。ボールは浮いてしまったが、菅がヘディングで浦和DFの裏にダイレクトで送る。これにMF兵藤がタイミングよく飛び出し、浦和GK西川と1対1を制しゴール右隅に沈めた。

 このゴールでリズムをつかみたい札幌だったが、ホーム浦和の圧力に屈する。前半40分、札幌右サイドで浦和MF宇賀神がボールを持つと、対峙した札幌MF早坂がドリブルで突破を許し中央へクロスが入る。ボールは浦和FW興梠の頭にピタリと合いシュートされるも札幌GKクがはじく。しかし、こぼれ球を浦和MF関根に豪快に蹴り込まれ1−2で試合を折り返した。

 後半に入っても浦和ペースは変わらず。余裕を持ってボールを動かし札幌の出方をうかがいながら、したたかに追加点を狙ってくる。札幌も浦和が積極的にボールを取りに来ることが少なくなったためボールをキープする時間は前半より増えたが、効果的なチャンスをなかなか作り出せない。

 すると後半29分、ラファエル・シルバのスルーパスから抜け出してきた興梠の決定的なシュートをGKクが右手一本でセーブ。さらにこぼれたボールをペナルティエリア内に侵入した興梠が拾い、ドリブルを仕掛けたところで札幌DF横山が倒しPK献上。これを興梠自ら沈め2点差とされる。

 攻めるしかない札幌は、攻撃のスイッチを入れるべくMF荒野に代えMF小野を投入。より攻勢に出た後半42分にゴール正面で直接フリーキックのチャンスが到来。ボールの前には右足で蹴る体勢の小野と反対側にDF福森が立つ。小野が軽く蹴るフェイントを入れた直後に福森が得意の左足でシュート。カーブのかかったボールは壁の間を割りながら鋭く落ちてネットに吸い込まれた。

 1点差とし勢いづく札幌は最後まであきらめなかったが、ゴールは遠くそのまま試合終了のホイッスル。首位相手に粘りは見せたがまたしてもアウエーで敗戦となってしまった。

 札幌の次の試合は4月26日に札幌ドームでルヴァンカップ第3節を大宮アルディージャと戦う。


編集部