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『池淳の岡目八目』コンサドーレの秘策を探る 8

17・04・20
浦和だぞ―名前に負けるな

 4月22日午後2時から埼玉スタジアム2002で現在J1トップの浦和レッズと対戦する。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(59)が率いて6年目、日本での監督歴は11年になる。J1リーグの監督では最長の指揮官。現役時代は出身地のセルビアでMF、DFとして活躍した。当時からイビチャ・オシム元日本代表監督に師事、3−4−2−1のオフェンシブなプレースタイル。コンサドがJ1に昇格した5年前にも対戦している。浦和とコンサドの対戦成績は7勝2分け5敗。

 今季の浦和は、FWの興梠慎三6得点、ラファエルシルバ5、武藤雄樹3、MF柏木陽介3、李忠成2、遠藤航1が得点源。これまで7節戦って21得点(オウンゴール1)で、ペトロヴィッチ監督の攻撃のサッカーが「完成の域」に達していると見たい。コンサドもFW都倉賢が4得点でベスト3に食らいついているのが面白い。

 【札幌の秘策】札幌はFC東京戦で2−1の金星。川崎フロンターレ戦で1−1の銀星とこのところ上位チームを慌てさせる好調ぶり。ボールがうまく回り、守りからのチームが、相手のミスを突いてマイボールになり、攻撃の機会が増えた。浦和が首をひねっているうちに得点を入れたい。
 特に浦和の欠点は高い位置での勝負球が引っ掛かると、裏側に広いスペースができるところ。GK西川周作のリベロまがいの前衛を見逃がしてはならない。ロングシュートで釘付けにする手もあるが、スピードのある都倉や菅大輝の、忍者まがいのひとっ走りもある。福森晃斗のCK、FKも見たい。
池田淳