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『池淳の岡目八目』コンサドーレの秘策を探る 7

17・04・11
J1初制覇へ新監督の采配

 4月16日午後1時から川崎フロンターレとホーム札幌ドームで対戦する。2012年から5年、風間八宏監督が「悲願としたJ1優勝を達成したい」と言い残してJ2に初めて降格した名古屋グランパスの監督になった。

 この間、川崎のU−18などのコーチをして風間サッカーを学んでいた鬼木達コーチ(42=千葉県出身)が監督に就任した。現役時代は鹿島アントラーズ、川崎でプレー、闘志あふれる戦いぶりでファンも多かった。ポジションはボランチが多く、攻守の切り替えとボールコントロールで定評があった。

 点取り屋の大久保嘉人がFC東京に移籍したが、大宮アルディージャの家長昭博、ガンバ大阪で優勝経験もある阿部浩之らを獲得した。注目したいのは札幌−FC東京を経て昨年から川崎のユニホームを着たDF奈良竜樹。4月8日のヴァンフォーレ甲府戦でコーナーキックをヘディングで決め、1−1の引き分けに持ち込んだ。昨季はけがに泣かされたが、今季は中村憲剛、小林悠らと共に川崎の「目標に向けて」闘志を燃やしている。

 【札幌の秘策】選手個々の闘志やパフォーマンスは、リーグのトップクラスだ。まずは勢い負けしてはならない。憲剛からのキラーパスをいかに止めるか。オーソドックスな4−4−2のシステムだが、FWをワントップにしての攻撃は迫力がある。昨年の大久保が裏に回ったような点の取り方が、今季も持ち味になるだろう。8日の甲府戦では後半48分のアディショナルタイムに得点している。「最後の5分間」というナポレオンの名言がある。
池田淳