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J1第5節(4月2日)、勝ち点4で並んでいた甲府に敵地で痛い敗戦

17・04・05
 4月2日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーの山梨中銀スタジアムでヴァンフォーレ甲府と対戦。前半に1点を失った札幌は、後半も追加点を奪われ苦しい展開に。状況を打開すべく2012年以来のJ1の舞台となるMF小野を投入するも、最後まで甲府の牙城を崩せず、0−2で完封負けを喫した。

 試合は開始早々の2分に、札幌の連携ミスからこぼれたボールを甲府MFオリヴァー・ボザニッチが左足ダイレクトボレーで強襲。これは、札幌GKク・ソンユンのファインセーブではじき出し、いきなりの失点は免れた。

 対する札幌は、前線からの積極的なプレッシングで、ボールを奪ってからは、早くシンプルに前線の選手へ供給していく得意の形に持ち込もうとする。

 前半4分にはジュリーニョが甲府DFからボールを奪い一気にゴール前まで運ぶ。ビックチャンスだったが、ここは甲府GK岡のタイミングの良い飛び出しにあい、決めきることが出来なかった。

 札幌は、都倉、ジュリーニョの2トップにボールを入れながら攻めこむ隙をうかがっていく。しかし前半14分、先発で出ていたMF深井がひざを痛め、急遽MF前が出場。予定外に早い段階で交代カードを切ることになった。その後も札幌はなんとか主導権を握ろうとするが、前半終了間際に一瞬の隙をつかれ甲府に先制点を許す。

 前半42分、札幌の左サイドを完全に崩され、中央へ早いクロスボールが入る。ニアサイドでDF福森が頭に当ててカットを試みるも、ボールはゴール正面へ。さらに中央のDFキム・ミンテがヘディングでクリアー。遠くには飛ばせず、ふわりとあがったボールを後ろから走り込んできた甲府MF兵働が左足ダイレクトボレー。ドライブのかかった強烈なシュートがゴールに突き刺さり、甲府リードで前半終了。

 後半、巻き返しを図りたい札幌だったが、立ち上がりからDFとGKの不安定な連携でピンチを招く。キムが札幌のゴールに向かいながらキープし、クにボールを処理させようとしたが甲府FWウイルソンに後ろからかっさらわれ、決定的なシュートを許す。これは枠外にボールが逸れたが、悪いリズムを作った。

 すると、後半7分、甲府が得意のセットプレーから追加点を決める。甲府が得た左からのコーナーキックを兵働が左足で正確なボールを供給。ファーサイドで札幌DF横山を振り切ってフリーとなった甲府DFエデル・リマに右足ボレーで流し込まれた。

 攻めるしかなくなった札幌は、後半17分、前に代えFW内村、さらに36分にジュリーニョに代えて小野を投入。攻撃に比重を置いて前がかりになるものの、最後まで甲府の堅い守りを崩すことが出来ずにタイムアップ。したたかな戦い方が光った甲府に対し、札幌は連携不足やイージーなミスが目立った敗戦だった。

 次節札幌は4月8日にホーム札幌ドームでFC東京と対戦する(試合前分析は、『池淳の岡目八目』コンサドーレの秘策を探る6で)。
編集部