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J1第2節(3月4日)、横浜に後半一気の3ゴールを食らい連敗

17・03・11
 北海道コンサドーレ札幌は3月4日にアウエーのニッパツ三ツ沢競技場で横浜F・マリノスと対戦。前半は決定機を作り出すなど善戦した札幌だったが、後半立ち上がりに失点すると立て続けにゴールを奪われ0−3の完封負け。5年ぶりのJ1は連敗スタートとなっている。

 前半は札幌が狙い通りの展開で試合を進めた。横浜にボールを支配されるも守備に人数をかけてスペースを消し、攻撃の芽をつぶしていく。ボールを奪ってからはシンプルに前線のFW都倉とジュリーニョにボールを入れる。競り合いに強い二人が横浜DFと競ってこぼれ球を中盤の選手が拾い攻撃につなげた。

 前半28分には得意のセットプレーからチャンスを迎える。左サイドで得たFKをDF福森が左足で鋭いボールを入れるとDF横山が頭で合わす。ボールはポストに跳ね返されて得点には至らなかったが、横浜相手に互角の戦いをみせて試合を折り返した。

 後半も粘り強い守りからリズムを作り出したい札幌だったが、立ち上がりに出鼻をくじかれる。後半2分、右サイドで横浜MF齋藤がドリブルで札幌DFを引き付けると、中央に空いたスペースに走り込んできた横浜MFバブンスキーに浮き球でスルーパス。これをバブンスキーに左足スーパーボレーで豪快に蹴り込まれ、与えたくなかった先制点を許す。

 これで気落ちしたのか後半8分にも失点。DF進藤が最終ラインで横浜の齋藤にボールを奪われゴール前まで侵入を許し、ドリブルからシュート。一度はGKク・ソンユンがはじくも、こぼれ球を横浜FW富樫に蹴り込まれて0−2。

 前に出るしかなくなった札幌は前線に人数をかけて攻めに出るが、逆に、広くなったスペースを横浜に使われた。後半28分、札幌右サイド深くを横浜の巧みなコンビネーションで完全に崩され、横浜MF天野が中央へパーフェクトクロス。これをフリーで走り込んだ横浜FWウーゴ・ヴィエイラが合わせ決定的な3点目。

 最後まで1点を奪いにいった札幌だったが、経験豊富な元日本代表DFの中澤を中心とした鉄壁の守りの前にことごとく攻撃を跳ね返され続け、ネットを揺らすことが出来ずに試合終了。力の差をまざまざと見せつけられる完敗を喫した。

 次節札幌は3月11日に今季初のホーム戦を札幌ドームでセレッソ大阪と行う。

 (写真はいずれも3月4日、ニッパツ三ツ沢競技場、撮影・石井一弘)

 上写真/前半32分、横浜MF天野(14番)のFKを壁をつくって守る札幌の選手たち。左からキャプテンマークを巻いたMF兵藤(6番)、深井(8番)、FWジュリーニョ(7番)、DF横山、MFキム・ミンテ、FW都倉(9番)、DF福森(24番)。都倉がヘッドでクリアしCKに逃げる。横浜の選手は左からDF中澤、新井(15番)、MF喜田(5番)


 上写真/後半2分、横浜MF齋藤の左からのパスをMFダビド・バブンスキー(33番)が、札幌MF兵藤(6番)の横で技ありのスーパーミドルシュートを決め先制する。札幌の四方田監督が試合後の会見で「素晴らしいゴールだった」と脱帽していた


 上写真/後半4分、札幌右CKからの攻撃でFW都倉(9番)が、横浜DF新井(15番)、中澤(その左)と競り合いながらゴール前でジャンプするが合わず、札幌のファールをとられる、右端GK飯倉


 上写真/後半8分、横浜MF齋藤(10番)が札幌DF進藤のボールを奪ってドリブルで持ち込みシュート、GKク・ソンユン(左端)がこぼしたところを走り込んだFW富樫(右端17番)が決めて追加点をあげる。札幌の選手は左からDF横山(2番)、MF深井(8番)、DF田中、福森(24番)


 上写真/後半28分、途中出場した横浜ウーゴ・ヴィエイラ(左端7番)にダメ押しのゴールを決められ、横浜のサポーターはバンザイして歓喜。札幌の選手は左からひっくり返っているGKク・ソンユン、MF兵藤(6番)、DF福森(24番)、オフサイドをアピールするDF横山(2番)、FW都倉(9番)


 上写真/後半31分、右CKから札幌FW都倉(中央左)と途中出場した金園(同右)が飛び込むが、一瞬早く横浜GK飯倉にパンチングでクリアーされる


 上写真/2連敗し遠来のゴール裏サポーターにあいさつする札幌の選手たちは悔しそう。右からゲームキャプテンを務めたMF兵藤(6番)、深井、DF田中、FW金園、MF石井、キム・ミンテ、FWジュリーニョ、都倉ら、左端GKク・ソンユン


 上写真/札幌は2連敗したものの、ゴール裏で迎えたサポーターたちからは「次、札幌ドームで頑張れ!」と激励の声が飛んだ


 上:左側写真/後半18分、これから投入する札幌FW内村(13番)に入念に策を授ける札幌の四方田修平監督
 上:右側写真/前半6分、ダンディーないでたちで選手を鼓舞する横浜のエリク・モンパエルツ監督

※北海道コンサドーレ札幌の四方田修平監督のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ公式ホームページ」バナーから、「エンタメ」ページの「試合レポート」でご覧いただけます。

■横浜F・マリノスのエリク・モンパエルツ監督のコメント
 「今日のゲームは浦和戦と全く違う内容になると予想していた。相手は守備時に堅いブロックを作ってくる。前半はあまり良いプレーができず、ポゼッションもあまりできなかった。われわれの中盤の選手はゲームの組み立てに参加しようとしていたが、位置が低過ぎた。なので、前半はあまりゲームをコントロールできなかった。後半はより高い位置でプレーし、相手のラインの間にポジションを取るように指示した。われわれは1点取ってからはプレーしやすくなった。」

−−新加入の外国籍選手2人が2試合連続でゴールしたことの評価は?
 彼らは得点も決めたし、チームにとって重要な仕事をしてくれた。ただ、今日は個人ではなくチームとしてのパフォーマンスが素晴らしかったことを強調したい。

−−ミドルシュートがポイントになっているのでは?
 われわれは幸運なことにミドルシュートのクオリティーを持った選手がいる。(ダビド)バブンスキー、天野 純、前田 直輝、そして齋藤学も前半に惜しいミドルシュートを打っている。引いた相手に対して、このような選手がいるのは重要なこと。

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影