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J2第38節(10月30日)、アウエー熊本戦で今季初の連敗を喫する

16・11・02
 10月30日、アウエーのうまかな・よかなスタジアムで18位のロアッソ熊本と対戦した首位の北海道コンサドーレ札幌。前半にPKから先制される苦しい展開の札幌は、後半に入ってもホーム熊本の勢いに押され、追加点を許す。終盤、攻め込む場面もあったがそのまま0−2で敗戦。今季初の連敗となった。

 前節、ホーム戦初黒星となった札幌は、3人先発メンバーを入れ替え熊本戦に挑んだ。しかし、試合のリズムをつかんだのはホーム熊本。前線から高い守備意識で厳しいプレッシングをかけ札幌のボール回しを寸断。札幌が苦し紛れに出すボールをことごとく拾っては一気にゴールに迫ってきた。

 すると前半11分、札幌のゴールキックを熊本が跳ね返し、カウンターアタックを発動。素早いワンタッチパスの連続から熊本FW齋藤が札幌ペナルティエリア内へ侵入。最後は札幌DF永坂がたまらず後ろからファールを犯し、PKを献上。これを熊本FW清武に決められ先制を許す。攻めに出たい札幌だが、熊本のプレスが弱まることなく前半は決定機も作れず折り返した。

 後半に入っても、熊本の運動量が落ちず、常に守備が整った状態で札幌に付け入る隙を与えない。札幌が攻めあぐねていると、痛い追加点を決められる。

 後半20分、札幌陣内右サイドの深い位置で熊本の清武に突破を許し、余裕を持って後ろの熊本DF片山にパス。受けた片山がゴールニアサイドへ早いクロスを入れると、走り込んできた熊本FW平繁が頭でうまく角度を変えてゴールに流し込んだ。

 2点差とされた札幌はMF神田とMFジュリーニョを2枚同時に投入。さらに前線に厚みを持たせるため続けてFW菅も入れ、攻める姿勢を示す。それでも熊本DFの集中した守りを最後まで崩すことが出来ず、0−2の完封敗けとなった。

 これで札幌は、23勝9分け6敗の勝ち点78で変わらず。2位の松本山雅FCが勝ったため、勝ち点差は3に縮まった。リーグ戦は残すところあと4戦。終盤に優勝という大魚を逃さないためにも、次の一戦が重要だ。

 次節札幌は11月3日にホームの札幌ドームで19位のカマタマーレ讃岐と対戦する。

 (写真はいずれも10月30日、うまかな・よかなスタジアム、撮影・石井一弘)


 上写真/前半8分、熊本の攻撃を懸命にかわす札幌MF前寛(16番)、前貴(6番)の兄弟、久し振りに兄弟そろっての先発となった。左は元札幌の熊本DF薗田(33番)


 上写真/前半10分、熊本のFW齋藤(29番)のスピードについていけず、思わずファールしてPKを与えた札幌DF永坂(左端)。永坂は今季初先発だった。GKク・ソンユン(25番)


 上写真/前半37分、札幌左CKからの攻撃でMF宮澤(10番)がボールを収めようとするが、元札幌の熊本MF上原(22番)に一瞬早くクリアされる


 上写真/後半20分、熊本のFW平繁に追加点を決められピッチに座り込む札幌GKク・ソンユン(25番)、ガックリのMF上原(14番)、DF福森(24番)。右端ガッツポーズで喜ぶMFキム・テヨン(14番)


 上写真/後半31分、自陣からのロングボールに反応してゴール前に迫る久々に先発の札幌MF上原(14番)だが、熊本DF植田(5番)に阻まれる。右端熊本DF片山


 上写真/後半追加タイム3分、札幌左クロスからの攻撃でFW都倉(右)、MF上原(14番)がゴール前に飛びこむも、熊本DF植田(左奥倒れている)にクリアされる。中央後方、けがが癒えて久し振りに途中出場した札幌MFジュリーニョ(7番)、熊本GK佐藤


 上写真/後半追加タイム3分、北海道コンサドーレ札幌の右CKからの攻撃はジャンプするMF宮澤の頭の上を越え、ロアッソ熊本のGK佐藤(30番)にキャッチされる。右手前元札幌の熊本MF上原(22番)


 上写真/ホームでの久々の勝利に喜ぶ元札幌のMF岡本(17番)と上原の横で沈痛な表情のFW都倉(9番)、MF宮澤(10番)、増川(18番)ら札幌の選手たち


 上写真/後半追加タイム4分、懸命に選手を鼓舞する札幌の四方田修平監督(左)と熊本の清川浩行監督

※北海道コンサドーレ札幌の四方田修平監督のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ公式ホームページ」バナーから、「エンタメ」ページの「試合レポート」でご覧いただけます。


■ロアッソ熊本の清川浩行監督のコメント
「前半からハードワークして、いい時間帯に1点取れた。全体としてセカンドボールを拾えてよかった。平繁が非常に良いスペースでボールを受けてそれを起点に両サイドから仕掛けることが出来た。守備はずるずると下がることなく、相手に圧力をかけ続けた。次も上位が相手だが勝ちに行かなければならない」。

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影