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天皇杯 コンサドーレ1−2岡山に敗れる

16・09・11
天皇杯2回戦 立ち上がり4分で失点
 
 第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会は9月3日、2回戦を行い北海道コンサドーレ札幌は、札幌・厚別公園競技場でJ2のファジアーノ岡山と対戦した。札幌は筑波大(茨城県代表)を3−0で破り進出、岡山は松江シティFC(島根県代表)を4−1で下し2回戦に進んだ。この日の札幌は台風一過の好天を迎え、やや風はあったが、絶好のコンディション。コンサドーレはJ2リーグを勝ち点66で独走、岡山は勝ち点53で4位。岡山にリーグでは1勝1分け(1−0、0−0)で、これまで得点を与えていない。

 試合は、若手を使って初戦を突破したコンサドは、GK阿波加俊太、DF永坂勇人、河合竜二、菊地直哉、MFマセード、前寛之、宮澤裕樹(キャプテン)、福森晃斗、トップ下に神田夢実、FWは都倉賢、内村圭宏と、阿波加、永坂、神田の他は、スタメンをほぼレギュラーで組み合わせた。

 一方、岡山は「借りを返したい」(長澤徹監督)と、1勝を目指す布陣。リオ五輪帰りの日本代表MF矢島慎也が大活躍した。前半4分の得点は、ゴール前に走り込んだFW豊川雄太に矢島がパス、コンサドのDF菊地を振り切って、豊川がゴールを決めた。後半の2点目(41分)はやはりDFの片山瑛一から矢島の好アシストでFW藤本佳希がコンサドDF福森晃斗をすり抜けてゲットした。

 2点を失った札幌は、中盤で宮澤や福森らがボール回しの中心になり、FW陣へのパスを試みた。キープ率は断然勝っていたが、都倉、内村へのパスが堅い守りに閉ざされた。後半は堀米悠斗、小野伸二、菅大輝を起用したが、攻め切らなかった。5分のアディショナルタイムに都倉がドリブル突破、岡山キャプテン竹田忠嗣の足がかかりPK。一矢を報いてタイムアップ。6対4のボール保持をしながら、守り切られた。岡山がきそうだ。

(写真はいずれも9月3日、札幌厚別公園競技場、Photo JUN)


 上写真/後半札幌は1点を追いかけトップの都倉にボールを入れるが、岡山のDF竹田(前方)と田中がサンドイッチ状に都倉を挟み込む


 上写真/ベンチの隅にけがで会場に来られない稲本潤一(17)とGK杉山哲のユニホームが無言で選手を応援していた


 上写真/試合後のインタビューを受ける両監督

■北海道コンサドーレ札幌の四方田修平監督のコメント
 「今日はホームで、なんとか勝って3回戦に進みたかったですが、サポーターの方がたくさん来てくださったにもかかわらず、結果を出せずに申し訳なく思っています。
 試合の方は不用意な失点をしてしまい、その後、中盤まで下がる相手を崩すことができなかったという内容だったと思います。今後、リーグ戦が続くので、今日の反省を生かしながら残り12試合をしっかりと戦っていきたいと思います。
 何人か、普段はあまり(出場)経験のない選手が出たのですが、パフォーマンスについてはよくやってくれましたし、今後につながるものだと思っています」。

■ファジアーノ岡山の長澤徹監督のコメント
 「サポーターに感謝しています。札幌サポーターのエネルギーに負けないくらい応援してもらって、それによってなんとか選手たちが踏ん張れたと思います。
 試合の方は、リーグ戦で首位の札幌相手に、今シーズンまだ勝利していなかったということもありました。ぜひ今日は勝って次のステージに進もうと団結して臨みました。
 結果としては、しっかり次のステージに進めることになりましたので、また気持ちを引き締めてやっていきたいと思います」。

池田淳 photo・jun