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一覧に戻るＪ２第２９節（８月１４日）、エース都倉が奮起し山形に３−１の快勝
16･08･18
８月１４日、首位の北海道コンサドーレ札幌は、ホーム札幌ドームで１６位のモンテディオ山形と対戦。札幌は前半、ＦＷ都倉がＰＫを決めて先制に成功。後半にはオウンゴールと都倉がダメ押しの３点目を奪い勝負あり。その後１点を返されたが３−１のスコアで快勝した。
前節１１試合ぶりの黒星を喫し、連続無敗試合数も１０でストップした札幌。しかし「連敗はしない」と、今シーズンまだ連敗がないことが首位に立つ強み。中２日という過密日程だったが、しっかりと切り替えて試合に臨んだ。一方の山形は７戦勝ちなしの苦しい状態をなんとか抜け出したいと札幌に乗り込んできた。
試合は開始から両チームの順位の差が表れる展開となる。前半８分、札幌ＤＦラインからのロングフィードを都倉が相手ＤＦと競り合いながらも胸トラップで収め、ペナルティーエリア外からあいさつがわりの強烈なミドルシュート。これは枠を大きく外れたが気合十分の立ち上がりを見せる。流れをつかんだ札幌は前半１３分、今度はＦＷ内村がペナルティーエリア内で倒されＰＫを獲得。これを都倉が冷静にゴール右隅に決めて札幌が先制に成功する。
２点目を狙う札幌だったが、カウンターから山形の反撃に合う。前半２１分、山形ＭＦ川西がセンターサークルあたりでボールを奪うとＦＷ林がペナルティーエリア付近までドリブルで侵入。最後はＭＦディエゴがインフロントキックで狙いすましたシュートを打つも、札幌ＧＫ金山が右手一本の好セーブで切り抜ける。さらに前半２８分にはペナルティーエリア手前からまたもディエゴ、３８分には林がシュートを放つがいずれも枠外。１−０で札幌リードのまま試合を折り返す。
後半に入って１３分、札幌が右からのコーナキックを得る。ＭＦ上里が得意の左足でするどいボールを蹴ると、山形ＭＦ川西の頭にあたりオウンゴール。札幌はラッキーな形で追加点をあげた。勢いを取り戻した札幌は後半１７分、内村がドリブルから右サイドをえぐり、深いところからスライディングで折り返す。これに勢いよく飛び込んできたのが都倉。ＤＦと競り合いながら体ごと押しこみ、この日２点目。得点ランクトップを争う都倉の１５ゴール目で山形を突き放した。
これで勝負が決まったと油断があったか、１分後の後半１８分。途中出場の山形ＦＷ鈴木がペナルティーエリア付近を粘り強くドリブルし右サイドを駆け上がり、こちらも途中出場のＦＷ永藤へパス。永藤はグラウンダーのクロスを入れると最後は林が合わせて１点を返される。失点した札幌だが、その後は粘り強い守備で山形の反撃を抑え３−１で勝利した。
これで札幌は１９勝５分け４敗、ホーム戦１９試合負けなしで、勝ち点も唯一６０点台を超える６２とし、駆け付けた２万人を超えるサポーターを喜ばせた。
次節札幌は８月２１日にアウエーの京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場で５位の京都サンガＦ．Ｃ．（勝ち点５０）と対戦する。
（写真はいずれも８月１４日、札幌ドーム、撮影・石井一弘）
前節１１試合ぶりの黒星を喫し、連続無敗試合数も１０でストップした札幌。しかし「連敗はしない」と、今シーズンまだ連敗がないことが首位に立つ強み。中２日という過密日程だったが、しっかりと切り替えて試合に臨んだ。一方の山形は７戦勝ちなしの苦しい状態をなんとか抜け出したいと札幌に乗り込んできた。
試合は開始から両チームの順位の差が表れる展開となる。前半８分、札幌ＤＦラインからのロングフィードを都倉が相手ＤＦと競り合いながらも胸トラップで収め、ペナルティーエリア外からあいさつがわりの強烈なミドルシュート。これは枠を大きく外れたが気合十分の立ち上がりを見せる。流れをつかんだ札幌は前半１３分、今度はＦＷ内村がペナルティーエリア内で倒されＰＫを獲得。これを都倉が冷静にゴール右隅に決めて札幌が先制に成功する。
２点目を狙う札幌だったが、カウンターから山形の反撃に合う。前半２１分、山形ＭＦ川西がセンターサークルあたりでボールを奪うとＦＷ林がペナルティーエリア付近までドリブルで侵入。最後はＭＦディエゴがインフロントキックで狙いすましたシュートを打つも、札幌ＧＫ金山が右手一本の好セーブで切り抜ける。さらに前半２８分にはペナルティーエリア手前からまたもディエゴ、３８分には林がシュートを放つがいずれも枠外。１−０で札幌リードのまま試合を折り返す。
後半に入って１３分、札幌が右からのコーナキックを得る。ＭＦ上里が得意の左足でするどいボールを蹴ると、山形ＭＦ川西の頭にあたりオウンゴール。札幌はラッキーな形で追加点をあげた。勢いを取り戻した札幌は後半１７分、内村がドリブルから右サイドをえぐり、深いところからスライディングで折り返す。これに勢いよく飛び込んできたのが都倉。ＤＦと競り合いながら体ごと押しこみ、この日２点目。得点ランクトップを争う都倉の１５ゴール目で山形を突き放した。
これで勝負が決まったと油断があったか、１分後の後半１８分。途中出場の山形ＦＷ鈴木がペナルティーエリア付近を粘り強くドリブルし右サイドを駆け上がり、こちらも途中出場のＦＷ永藤へパス。永藤はグラウンダーのクロスを入れると最後は林が合わせて１点を返される。失点した札幌だが、その後は粘り強い守備で山形の反撃を抑え３−１で勝利した。
これで札幌は１９勝５分け４敗、ホーム戦１９試合負けなしで、勝ち点も唯一６０点台を超える６２とし、駆け付けた２万人を超えるサポーターを喜ばせた。
次節札幌は８月２１日にアウエーの京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場で５位の京都サンガＦ．Ｃ．（勝ち点５０）と対戦する。
（写真はいずれも８月１４日、札幌ドーム、撮影・石井一弘）
上写真／前半１５分、山形左ＦＫからの攻撃で、ＦＷ林（８番）のヘディングシュートはバーを越えた。ジャンプして懸命に守るのは１３試合ぶりに先発出場したＤＦ河合（４番）とＭＦジュリーニョ（その前）
上写真／前半４４分、山形右からの攻撃で、ＦＷ林（８番）のドリブルでの突進を１３試合ぶりに先発した札幌ＤＦ河合（４番）が止める、左ＦＷディエゴ（１１番）
上写真／後半１３分、札幌右ＣＫからの攻撃はオウンゴールとなり、ＦＷ都倉とＭＦジュリーニョ（７番）が喜んで走り出す、その左ＭＦ宮澤（１０番）、右端ＦＷ内村、左端は悔しそうな山形ＧＫ山岸
上写真／後半１７分、札幌ＦＷ内村のクロスに都倉（左）がヘディングで自身２得点目を決め、ベンチ方向へ走り出す。後ろからＭＦジュリーニョが笑顔で追いかける
上写真／後半１８分、山形ＦＷ林（左端）にゴールを決められる。その右はゴールの起点となった鈴木（１７番）、中央札幌ＧＫ金山（１番）
上写真／後半２３分、札幌のＦＷ内村（１３番）がＭＦ堀米のクロスを胸でトラップ、右はＦＷ都倉（９番）。内村は１点目のＰＫをもらい、３点目をアシストなど、この日２得点の都倉とともに明らかにゲームをつくった
上写真／後半３６分、メーンスタンドの自由席を埋めた観客たち。夏休み中のお盆とあって、この日の観客は２０，２２５人とセレッソ大阪戦以来の２０，０００人越えとなった。この辺りは普段はあまり埋まらず、ゴール裏の熱烈サポーターとは応援の仕方も違う
上写真／山形を３−１と下し喜ぶ札幌の選手たちに対し、うつむいて引き上げる山形のＭＦ川西（１８番）とＦＷ永藤（２６番）。中央右ハイタッチする新旧キャプテンのＭＦ宮澤（１０番）と河合（４番）、左端では元札幌の山形ＦＷ大黒（３３番）と札幌ＦＷ都倉（９番）が握手を交わしていた
上写真／試合終了後握手する札幌の四方田修平監督（右）と山形の石��信弘監督（左）
※北海道コンサドーレ札幌の四方田修平監督のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ公式ホームページ」バナーから、「エンタメ」ページの「試合レポート」でご覧いただけます。
■モンテディオ山形の石��信弘監督のコメント
「前節、０−０が、京都との気持ちのこもったゲームができて、その勢いで首位の札幌にチャレンジしようとゲームに入りました。
ただし、ＰＫ、セットプレーからのオウンゴールで失点、最近はセットプレーからの失点が増えており、そこでの対応、ファウルをしてしまうというところがまだ課題だと思いす。
今の状態をなんとか打破していかなければなりません。そういう意識をもってトレーニングに取り組んでいかなければいけないと思います」。
（注＝石��監督（５８）は、広島出身、広島工業から東京農大卒。コンサドの前進・東芝サッカー部のＤＦ。指導者歴（Ｊリーグ）は１９９９年Ｊ２大分トリニータを振り出しに川崎フロンターレ、清水エスパルス、東京ヴェルディ、柏レイソル、２００９年から１２年までコンサドーレ札幌でＪ１昇格も果たす。Ｕ−１８から荒野拓馬ら５人を昇格させた名将）
※北海道コンサドーレ札幌の四方田修平監督のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ公式ホームページ」バナーから、「エンタメ」ページの「試合レポート」でご覧いただけます。
■モンテディオ山形の石��信弘監督のコメント
「前節、０−０が、京都との気持ちのこもったゲームができて、その勢いで首位の札幌にチャレンジしようとゲームに入りました。
ただし、ＰＫ、セットプレーからのオウンゴールで失点、最近はセットプレーからの失点が増えており、そこでの対応、ファウルをしてしまうというところがまだ課題だと思いす。
今の状態をなんとか打破していかなければなりません。そういう意識をもってトレーニングに取り組んでいかなければいけないと思います」。
（注＝石��監督（５８）は、広島出身、広島工業から東京農大卒。コンサドの前進・東芝サッカー部のＤＦ。指導者歴（Ｊリーグ）は１９９９年Ｊ２大分トリニータを振り出しに川崎フロンターレ、清水エスパルス、東京ヴェルディ、柏レイソル、２００９年から１２年までコンサドーレ札幌でＪ１昇格も果たす。Ｕ−１８から荒野拓馬ら５人を昇格させた名将）
編集部 写真はいずれも石井一弘撮影
